【単純化議論の罠】安易な分断思考に乗らないためには?

ミニマルライフ

こんにちは。好きなことでゆるく働き、都心ミニマルライフを楽しむもふもふです。あ

なんだか、最近ニュース番組やSNSを眺めていて、

分断思考や対立思考を煽る、質の悪い発信が多いなあ

と感じることが多くあります。

そういう大きな流れには、なるべく自分は乗らないようにしたいな、と静かに思っています。

今回は、「単純化議論の罠に気をつけようね。」についてお伝えします。

対立を煽る図式、いいかげんやめない?

もういいかげん、この手の対立を煽る、質の悪い議論はやめませんか?

  • 高齢層|若年層
  • 富裕層|貧困層
  • 健常者|障碍者
  • 外国人|日本人
  • 納税者|生活保護者
  • シスジェンダー|トランスジェンダー

と言ったところで、やはり盛り上がるのは、常にこの手の対立の話題ばかり。

手っ取り早く何かを批判できることが、多くの人の快楽となっているのかもしれません。

AかB、どっちが悪い?という短絡発信をよく見る

詳細内容は控えますが、先日も「AかB、どっち?」と対立を煽る発信を目にしました。

発信を見る限り、その方(私は知らない方だったけど、インフルエンサーのようです。)はどうやら「Aが悪い。」と思われているようです。

ただ、おばかな私が語るのもおこがましいのですが、正直、

そもそもの発信の解像度が低いなあ

という印象でした。

前提条件も選択肢も無数にあるはず

まず、要因は無数にあるはずなのに、その方が「要因はAかBのどちらかにしかない。」と思い込んでいるだけなのでは?と思いました。(もしくは、あえて単純化した発信をしているか。)

自分で体験した事象ではなく、伝聞などの情報を土台にしたため、解像度が低くなってしまっているのかな?

私が怖いのは、発信者が自信をもって「Aが悪い。」と断言していること。

そのため、私としては、こういう場面に遭遇したら、

短絡的な意見だな。幼い議論だな。

と思い、タイムラインを眺めるにとどまります。

こういう議論、どっちのお菓子が美味しいか?レベルならいいんですが、政治経済・社会問題など入り組んだ事象に持ち込むと、かなり危ういんですよね…。

短絡的な議論をするあまり、優生思想や差別的発言をしていることに気づいていないとかね。

話を単純化すればするほど、危うい議論になりがち

私は、わかりやすい話ほど一歩引いて、前提条件を疑ってみる、を信条としています。

たとえば、AかBか、どちらが悪い?という何らかの対立や分断を煽る発信を眺めたら、まずはこう疑います。

  • CDEFGなど、他にも要因はたくさんあるのでは?
  • そもそもA対Bの問題ではなく、仕組み自体に問題があるのでは?

難しいことを考えるのが嫌いな私が、どうしてあえていちいち疑うのかというと、

この視点がないと、あっという間に、強い意見や短絡的な結論に流されてしまうから

ここらへんの大衆扇動技術が天才的だったと言われているのが、かつてのヒトラーや、数年前ならトランプ元大統領だったと言われていますよね。

だからこそ、わかりやすい話・単純化された選択肢には、まず前提を疑ってみるというのが大事なのです。

特にSNSでは、よほど気をつけないと、「そうだよね、Aが悪い!」と短絡的結論に飛びついてしまいがち。

それは、おそらく現代特有の「すぐに答えを出したい病」があるから。

すぐに答えを出したい病とは?

すぐに答えを出したい病とは、ただの私の造語です。

すぐに正解を出さないとモヤモヤする人が、短絡的な結論に流されてしまう状態のことを指しています。

その背景のいくつかは、これらかと推測します。

  1. 沈思黙考をする訓練をしていない
  2. 社会に複雑なグラデーションがあることを知らない
  3. 情報処理スピードが昔より速い
  4. 未知の事象に対しての恐怖がある

1・2は単純に経験不足、3は現代のツール環境(SNS)によるもの、4はもともと陰謀論などに走りがちな人に多い特徴かもしれません。

あとは、ただ論破するのが楽しい人も、バズ狙いの人もいそう。

あらゆる事象は複雑なバランスで成り立っている

この件で、私が本当にその通りだなと思った、成田悠輔さんの発言をご紹介します。

「日本経済がなぜ成長できない?」というテーマについて、対談者が「失敗要因はコレだ」と断言したことに対し、成田さんが苦言を呈していました。

(この動画、観た方います?多くは語りませんが、なんか、色々すごかったです…。)

私がご紹介したいのは議論の内容自体ではなく、成田さんのこの発言。引用しますね。

日本経済が低迷した背景には、無数の要因が絡み合った複雑なことが起きていると思う。

複雑なことが起きている時に、何の根拠も論理もなしに、

「何かが特定の原因だ。その原因さえ摘めば問題は解決する。」

と断言するのは、ただの情弱ビジネス。

そういう人たちがテレビやネットに蔓延っていることを、自分は心から軽蔑している。

私はSNSでも、日常的に同じこと、つまり原因特定の単純化が繰り広げられていると思っています。

複雑なことが起きている事象に対して、さまざまな角度から議論しなければいけないときに、原因を1つに断言するということは、私はかなり危うい行為だと思うんですよね。

議論を単純化することの危うさが、この動画では成田さんが(言葉強めに)指摘されているので、気になる方は見てみてください。

あなたが短絡的思考をしないためには?

もし今後あなたが短絡的思考をしないためには、どうしたらいいのか?

(これが一番言いたかったことなのに、また小難しいことをつらつら書いてしまった…ごめんなさい。)

とてもシンプルな解決法ではありますが、まずは、

  • すぐに答えを出そうとしない
  • 単純化した議論にはのらず、沈黙する

が有効なのではないでしょうか?

「安易に意見を公表しない」というのも、立派な意見なのだ。

まとめ

以上、「単純化議論の罠に気をつけようね。」についてお伝えしました。

単純化議論の罠を避ける、具体的な方法はこちらでした。

  • すぐに答えを出そうとしない
  • 単純化した議論にはのらず、沈黙する

何度もお伝えしますが、私が質の悪い議論と思う時は、必ず発信者が自論に自信を持っている時です。

一見シンプルで、論理的に正しそうに見える時ほど、情報を受け取る側は要注意ですよ。

私も、分断を煽ったり他者を貶める発信をしないよう、重々気をつけていきたいなと思います。

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