【好きなことでゆるく働く】未経験で事業を立ち上げ10年、元社畜アラサー女の話。

サイドFIRE

こんにちは。好きなことでゆるく働き、都心ミニマルライフを楽しむもふもふです。

私は現在、大好きなペットシッターというお仕事でゆるく働いています。おかげさまで事業を立ち上げて10年近くになりました。

私は高学歴でもなく、自己投資もしてこなかったぐうたら女。おまけに会社員時代は、過労働のストレスから散財ばかりしていました。

そんな私だからこそ、皆さんに確実に言えることがあります。

それは、行動さえすれば「好きなことでゆるく働く」ことは誰でも実現可能ということ。

こちらの記事は少し長くなりますが、もし

  • 好きなことを仕事にしたい
  • 自分のペースでゆるく働きたい
  • 今の働き方に不安がある

という方がいたら、一つの事例として読んでみてください。

こういう働き方もあるよ。選択肢のひとつになれば嬉しいな。

私が好きなことでゆるく働くようになるまで

私の人生の転機は、大きく5つありました。時系列に沿ってご紹介します。

転機① 長時間労働をしていた社畜時代

私は就職超氷河期といわれる時代に、契約社員採用で大手企業に入社しました。そこはハードな働き方と高収入で有名な会社でした。

営業として任された目標数字は、年間1億円近く。

華やかな都心の最前線で戦っている自分に酔ったこともあるけれど、根がぐうたらな私にはやっぱり荷が重すぎました。

ストレスで散財する毎日

人は自分の器以上の働き方はできないのだと思います。私の場合、ストレスの行き先は散財でした。

年2回の海外旅行、毎日飲み歩き、常にタクシー移動、靴は1足8万円以上。そんな生活なので、高収入にもかかわらず貯金は0でした。部屋に戻ると洗濯物は放置されているし、床に埃が溜まっている日々。

合理的な同僚たちは、自分で稼いでいるぶん掃除代行を依頼して整った暮らしをしていましたが、それも自分にはしっくりこない。お金は稼いでいても、なんだか毎日悶々としていました。

転機② 自分が不幸だと知った異国旅

30歳を過ぎた頃。長期休暇で、スイスに嫁いだ友人宅へ遊びに行った時に、大きな転機が訪れました。

子育てしながら丁寧な暮らしを楽しんでいる友人とそのご家族を見て、とても新鮮に感じたのです。

美しい裏山を散策したり、バルコニーで夕日を眺めながらワインを飲んだり。皆がゆっくりと豊かな時間の使い方をしていました。

その時の友人の様子

ある夜、彼女のスペイン人のだんなさんに、日本での長時間労働のことを話しました。

彼は「日本人はなぜそんなに働くの?それでハッピーなの?」と心底不思議そうでした。その瞬間でした。

私の口から思わず、「私の人生は幸せじゃない」という言葉が出てきたのです。

自分でも自分の言葉にびっくりしましたが、それは長い間見ないふりをしてきた私の本音でした。

その時初めて、社会的に恵まれた肩書きがあっても安定した収入があっても、いま自分は不幸なのだ、と認識したのです。

スイスで出会ったペットシッターという仕事

その翌日、お隣に住んでいるお姉さんが、2頭のレトリバー犬を連れて歩いてました。

「お隣さんって犬飼ってたっけ?」と友人に聞くと、「ペットシッターというお仕事をされているみたいだよ」と教えてくれました。

お姉さんはキラキラとした笑顔で、犬たちの表情も喜びに満ちていました。

小さな頃からたくさんの動物と暮らしていた私は、この瞬間に今までのモヤモヤが一気に繋がり、「私はこういう仕事がしたいのだ」と強く思いました。

この旅で私が思い出したことは、丁寧に暮らしたかったことと、動物が大好きだったことでした。

転機③ 事業として成立するかリサーチ

日本に帰ってから、早速ペットシッターという職業を調べました。

いくつかヒットしたものの、都心で絞るとまだまだ数は少ないと感じました。

なぜなら、自分の愛犬を預けたいと思えるシッターが見つからなかったからです。日本はペットホテルは多いのですが、いまだペットシッターの数は足りていません。

とにかく行動してみる

それからの私は、このエリアはどうかな?とあたりをつけた街をピックアップし、実際に街角に立って通り過ぎる人たちを観察することにしました。

これは、私の好きな村上春樹さんの小説の主人公が、都心にバーを出店する時にやっていた方法を真似してみただけです。

とにかく行動してみる。これが勉強が苦手な私が唯一できることでした。

成功しそうなエリアを発見

毎日眺めていると、だんだんそのエリアの特性がわかるようになりました。

  • 富裕層が多い(車、持っている小物、お金のかかっていそうな美肌の女性)
  • ペットが多い(犬と入れるカフェが繁盛している、大型犬がたくさん通る)
  • シッターに抵抗のない外国人在住者が多い(大使館や外資系企業で働く外国人が多い)

確信したわけではなかったのですが、このエリアだったら大きくは外れないと思いました。

転機④ 派遣社員に転職し、副業として修行

次にしたことは、転職でした。

働いていた会社は副業禁止でした。ですが退職して個人で事業を立ち上げるにも、全くの未経験ではリスクが高すぎます。

そこでまず週3日を派遣社員として働きつつ、土日に副業としてペットシッター会社のアルバイトをやってみることにしたのです。

やりたいことが見つかったので、大手企業の正社員という肩書きに未練はありませんでした。

無職になるリスクは回避しつつ、小さく挑戦したんだね。

転機⑤ 本業として独立!個人事業主に

派遣先の職場では上司や同僚に恵まれ、週3日でゆるく楽しく働くことができました。

あまりに幸せな環境だったので、このまま二足のわらじでもいいかなあと思いつつも、1年ほどでペットシッターの副業の方が忙しくなってきました。

後ろ髪を引かれつつ退職し、晴れてペットシッター事業で独立することとなりました。

私の事業が継続している理由

起業5年以内に6割が廃業すると言われていますが、おかげさまで現在開業10年近くになります。

自分のペースで楽しく事業継続できた要因は、間違いなくこの3つでした。

成功要因① 固定費を最小限にしたこと

実際に副業をやってみてわかったことなのですが、ペットシッター事業ではペットホテルのような大きな固定費を抱えずにすむということが最大の利点でした。

最初から専用の事務所を持っている同業者もいましたが、個人事業で毎月出ていく家賃の負担は本当に大きい!

私は自分のペースでゆるく働きたかったので、ホームページと月額千円のバーチャルオフィスだけで開業することにしました。

▶︎【関連】サイドFIRE事業者は固定費を下げよう。バーチャルオフィスのススメ。

成功要因② 副業で小さく始めたこと

私のまわりで同じように起業に挑戦した方たちを沢山見てきましたが、1、2年で会社員に戻る人が大半でした。

彼らの共通点は、最初から会社を辞め、収入源を全て捨てて挑戦したことだと思います。

もちろん多少の資金があってこそリスクを取ったのだと思いますが、やはり無職で新しいことを始めるには強靭な精神力が必要です。

私は副業OKな仕事でゆるく働きつつ、「このままでもOK、独立してもOK」という状況を作れたので、精神的にも経済的にも余裕がありました。

▶︎【関連】複業のススメ。好きなことでゆるく働く私に後悔がない理由。

副業で失敗しても、かすり傷ですみますし、さらにいうと週末だけの副業で自分が満足するのであれば、独立なんてしなくても良いのです。

成功要因③ 好きなことを仕事にできたこと

私は事業を立ち上げる時に、自分の仕事には絶対に手を抜かないと決めました。

なぜなら、自分が好きなことで手を抜いたという事実は、自分の中に蓄積されるから。

しかも、ペットシッターは留守宅に入る仕事です。誰も見ていない場所で働くからこそ、私はこの考えをとても大切にしています。そしてこういう姿勢って、いつのまにかお客さまに伝わるものなんですよね。

数ある競合の中で私がお客様から長年信頼していただけているのは、きっとこの点にあるのだと思います。

▶︎【関連】神は細部に宿る。第一線で活躍する人がいちばん大切にしていたこと。

私は単純に動物が大好きです。自分の好きなことを一生続けたいので、絶対に自分に嘘をつかず手を抜かずにやろう、と今も強く思っています。

では、そういう仕事に出会うためにはどうしたらよいのか?

それは、自分の心地よい働き方を諦めず、思考停止せず、小さく挑戦し続けることです。

まとめ

以上、私が好きなことでゆるく働くまでに至った転機と成功要因でした。

基本ぐうたらで未経験の私が、好きなことで事業を立ち上げられた転機は、

  1. 自分の現状を認識し、幸せな暮らし方を想像すること
  2. 自分のできる範囲でとにかく行動してみたこと

そして、10年たった今も好きな仕事を続けられている要因は、以下でした。

  1. 固定費を最小限にしたこと
  2. 副業で小さく始めたこと
  3. 好きなことを仕事にできたこと

皆さんも、好きなことを週末や空き時間に挑戦してみてはいかがでしょう?

何が好きかわからないという方は、どんな暮らしをしてみたいか、どんな働き方をしてみたいかを、スマホのメモに書き出してみると良いですよ。応援しています!

【関連】好きなことでゆるく暮らせるようになった思考と行動はこの2つ。

【関連】私と同じく「ペットシッターになりたい」という方は、こちらもどうぞ。

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