こんにちは。好きなことでゆるく働き、都心ミニマルライフを楽しむもふもふです。
最近、大学生と話す機会がちょっとあったのですが、今どきの観点だなという気づきがありました。
それは、
もう日本の会社に就職する気にならん
ということ。
今回は、「社会の基礎スキルを無料で身につけられる!お得すぎる学校、それが会社。」についてお伝えします。
会社員に興味なし、の若者たち
私の時代は会社に入りたくても入れない氷河期でしたが、今やその手前の話です。
日本企業や日本社会に希望が持てない
という若者のリアルな感覚を聞いて、考えてみればそりゃそうか、と思いました。
ニュースやSNSを眺めている限り、会社員が楽しくて仕方ない、という人は見当たりませんしね。
さらに、昔と違ってそれで適正な収入を得られるかといえば、給与は下がる一方。
年功序列も微妙に残っていて、比較的新しいマインドで働けるのは、一部のスタートアップ企業くらい。
基本的に旧体制の日本の組織に、今の若者が夢をみられなくて当然かもしれません。
かといって、最初から起業もハードル高い
その大学生たち(ふたりいました)と話していて、「でも、個人でやりたいこともない」というジレンマもひしひしと感じました。
彼らの友達には、服が好きだからアパレルを立ち上げてインスタで販売している同級生や、有名な旅系インフルエンサーもいるそうで、「自分には何にもないな」と感じるのだそう。
彼らにとっては、私もそのようなキラキラ国の住民に見えていたのか(注:私はしがない個人事業主です)、
もふもふさんみたいに会社に属さず好きな仕事をしたいけど、何もできない自分には無理だと思っている。
と、しょんぼりしていました。
今は自由に職業を作り上げることができるからこそ、いろいろな選択肢があって苦しいのかもしれませんね。
学校ではほとんど教えてくれない
私は、こういうことって学校ではとことん教えてくれないなあ、といつも思います。
たとえば、私が23歳で就職活動をした時、集団面接で「ディベート」みたいなことをやらされました。
しかし、私はそれまでの学校教育で、誰かと議論する機会など皆無でした。
先生の授業を黙って聞いて、ノート取るだけだったよ?
なのに、社会人となる段階になって突然、「人前で論理的に話すスキル、当然必要だから!」と言われたようなものです。
これって今の時代に置き換えると、それまで勉強を一生懸命してきた若者にとっては、
いや、もう学歴とかいらなくなったんだわ!クリエイティブ思考が必要だから!
と、乱暴に言われているような感覚なんじゃないかな?なんて想像してしまいます。
会社員のスキル、何をするにも便利だよ
そんな大学生たちに、私が伝えたのはこの通り。
会社員1、2年やるだけで、その後何をするにも役立つスキルが身につくから、けっこう得だよ。
これですね。
こういう話をすると老害かとも思ったので、ふたりの反応をみながら恐る恐る話しましたよ。
質問されたことには控えめに答える。
未来に希望が持てなかったとしても、会社で教わる社会基礎は意外と超役立ちます。
なぜ私がここまで言いきれるかというと、実際に就職をしたことのない若手起業家が、この基礎のなさによって自滅した光景を見たことがあるから。
その方はもともと大学生起業家として華々しくメディアに登場したものの、たった4年で消えていった人でした。
大学生起業家の失敗要因
私がこの方を知っている理由は、似た業界のため、一緒に仕事をしそうになったからです。
結局そのプロジェクトは頓挫した。
私はメディアなどでその方の事業に対する信念などを知り、すばらしいなと思っていたのですが。
実際にやりとりする段階で、あれ?と思うことがめちゃくちゃあったんですよ…。
- メールの書き方が驚くほど無礼
- お客様からの電話の取り方を知らない
- 領収書・請求書が必要なことを知らない
- 契約を交わす意味がわかっていない
- その場しのぎのドタキャンが多い
いえ、もうとにかくビジネスの基本知識がなさすぎて、実務でトラブルが続き(同業者仲間が怒っていた)、クライアントも呆れて離れていったようです。
私も「きみ、一度会社員になって教えてもらった方がいいよ…。」と思いながら、そっと彼の前からフェードアウトしました。
そして、たった4年後、彼の会社はどこからも資金調達できなくなり、終了となったようです。
事業モデルや信念は非常に良いものだったので、社会人の基礎が身についていないだけでこうなるのは残念だなと思いました。
会社員で基本スキルはつけられる
上記で挙げたことは、もし彼が会社員ならば、指摘されたり怒られたりして修正できることばかりでした。
しかし、フリーランスや個人経営の方ならわかると思いますが、独立すると仕事が減るだけの話です。
外部の人が、わざわざ教育コストをかけないからね。
本や動画では、唯一身につかないスキルかも?
考えてみれば、起業系書籍では大枠のマインドや仕組みは教えてくれますが、こういった実務面での基礎の基礎については、どこにも書いていません。
そういうことを、手取り足取り教えてくれる日本の企業って、私はかなりすごいと思っています。
外資系企業なら、最初から即戦力を求められるのに!
私の時は、電話の取り方やメールの書き方、Googleスプレッドシートの使い方、ビジネス接待マナー、組織での根回しの方法まで、細かく教えてもらいました。
あの方法が良いとも思いませんが(軍隊なみに厳しかったので)、私の場合はその時の知見がなければ、確実に今の事業は失敗していました。
結論:会社は、無料で基礎スキルをつけられる場所
もちろん、会社に属したことなく活躍されている方も、たくさんいらっしゃいます。
ただ、もし「日本の会社に未来がない」と思考停止していたら、もったいない話ですよ。
今の大学生には、
- 新卒チケットが使えるうちに就職
- 1、2年くらい会社員をやって、社会人の基礎を無料で身につける
- その間に次の道の準備をする
みたいな方法もアリなんじゃないかな?と思っています。
まとめ
以上、「社会の基礎スキルを無料で身につけられる!お得すぎる学校、それが会社。」についてお伝えしました。
ちなみに、このブログを読んでくださる方は、ほぼ社会人だと思います。
その場合は「今後何するにも必要な基礎スキルが、もう身についている!!」と大きな自信をもってくださいね。
この先副業したり、フリーランスになったりしても、十分やっていけるスキルがすでに身についているんですよ。
今いる環境が当たり前すぎてこの事実に気づきにくいかもしれませんが、トラブルなく働けている(働けていた)社会人の自分を、ぜひ褒めたたえてほしいなと思います♪
【関連】よろしければこちらもどうぞ。