こんにちは。好きなことでゆるく働き、都心ミニマルライフを楽しむもふもふです。
ここ数年で、こんな言葉を聞くことが多くなりました。
- 時短家電でゆとり時間をつくる
- 苦手な家事は手放す
共働き子育てが当たり前の時代、便利な家電やサービスに助けられているという方も多くいらっしゃるでしょう。
家事をアウトソーシングできる時代は、私も心からすばらしいと思います。
ただし、「どんどん無駄な家事を手放して楽になりましょう」といった風潮を盲信していると、自分の理想の暮らしを見失うかもしれません。
今回はあなたが「どう暮らしたいのか?」を考えるきっかけになればと思い、自分の転機を綴ってみます。
業務効率を追求していた会社員時代
私は会社員時代、働き方がハードなことで有名な企業で働いていました。
女性も活躍できる会社でしたが、長時間労働のおかげでいつも肌はボロボロ。
家族が田舎からわざわざ会いにきても、その時間が捻出できないほどでした。
それどころか膨大な仕事量をこなさなければ、睡眠時間が消滅します。
そのため、当時は猛烈に時短と効率を追求していました。
時短家電を使うことに違和感
その頃ちょうど時短家電なるものが登場し、同僚のあいだではロボット掃除機や食器洗浄機が話題でした。
さらに掃除が苦手な同僚の独身女性は、週に1度、掃除代行業者さんに外注し、整った暮らしをキープしていました。
家事をアウトソーシングすることは、当時の自分たちには、最も合理的な方法だったんですよね。
私もお願いしてみようかな、と思いはじめた時のことです。
ふと、私はこんな暮らしがしたかったんだっけ?という疑問が湧き上がりました。
合理的に時間を節約して、自分の得意なことで稼ぐ。
これが自分が得意な最大効率の暮らしのはずなのに、自分がいざその暮らしをするとなると、なんだかモヤモヤ。
当時は、その理由がわかりませんでした。
ただ、なんとなく自分がしたい暮らし方とは違う気がしました。
「自分の理想の暮らし方」と違うとモヤモヤした理由
それもそのはず、今なら当時のモヤモヤの正体がよくわかります。
その頃の私は、どんなに効率よく仕事をして時間を作っても、ただ睡眠時間が増えるだけでした。
やりたいことも特にないので、休日はパチスロ。
お金があっても、買い物や飲み会で散財するのみ。
たとえ時間を作り出せたとしても、自分にとっての豊かな時間というものを知らなかったのです。
スイスの友人の暮らしに衝撃を受ける

そんな時にたまたまスイスに嫁いだ友人に会いに行き、その暮らしぶりをみて衝撃を受けました。
友人は異国の地で子育てをする、いわば専業主婦でした。
私が衝撃を受けたのは海外での暮らしぶりでもなく、専業主婦の暮らしでもなく、
効率も時短もない、彼女らしい丁寧な暮らしでした。
毎日のんびりと時間をかけて料理を作り、テーブルや床を綺麗に拭きあげ、ときどき裏庭を散歩したり、テラスでワインを飲んだり。
1日の段取りは特に決めずに、思いつきで「今日はあれをしてみよう」と毎日ワクワクしているように見えました。
友人はあたりまえの毎日を、ゆっくり丁寧に過ごしていたのです。
自分が求めていたのは、無駄を楽しむ暮らし
その暮らしを見てから、私の理想の暮らしがはっきりしました。
自分が求めていたのは、家事代行や時短家電ではなく、むしろ
無駄なことを楽しむような、ゆるやかな暮らし
でした。
その気づきは私にとって、大きな転機となりました。
結果、その暮らしを実現するため、会社を辞めて自分の好きな仕事でゆるく働くことにしました。
まとめ
以上、「自分が求めていたのは、無駄を楽しむ暮らし」という、私の転機となった話でした。
田舎の母が手作りの畑を楽しんだり、季節のお惣菜や味噌を手作りしたりしていた理由も、今ではよくわかります。
あたりまえの日常を自分で丁寧に作りあげることが、彼女にとって豊かな時間の使い方だったのです。
私も今では天気の良い日に窓を綺麗に拭いたり、水周りをぴかぴかにしたり、雨の日はコーヒーを飲みながら友人に手紙を書いたりして、時短や効率とは無縁の生活を楽しんでいます。
他人から見れば、生産性のない暮らしかもしれません。
しかし、自分の手で自分の暮らしを整えられる今がいちばん豊かな暮らしです。
もちろんこれはあくまで自分の場合なので、今は子育て中でとにかく時間がないという方や「時間をお金で買って、そのぶん稼ぐ」「どんどん苦手な家事を手放して楽になる」ことが性に合っている人も多くいらっしゃると思います。
大切なのは、「どんな暮らしがしたいか」を知ることで、自分が幸せになるということ。
あなたは、どんな暮らしをしたいですか?

みんなも自分の幸せな暮らしを想像してみてね。
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