神は細部に宿る。第一線で活躍する人がいちばん大切にしていたこと。

ペットシッター

こんにちは。好きなことでゆるく働き、都心ミニマルライフを楽しむもふもふです。

何度かこちらのブログで紹介していますが、私は「神は細部に宿る」という言葉が好きです。

これは私が制作職だった会社員時代に、クリエイティブディレクターでもあった上司に言われた言葉でした。今回はこの言葉を教えてくれた上司と、私の仕事で大切にしていることを綴りたいと思います。

「神は細部に宿る」の意味

「神は細部に宿る」とは、もともと創作活動の時によく使われる言葉のようです。

どんな仕事でも細部に妥協せずこだわりつづけることで、完成度が高まるという意味合いで使われることが多いかと思います。

最後まで細部にこだわること。これが、言うは易く行うは難しなんですよね。

上司の教え

クリエイティブディレクターだった上司のすごいところは、「神は細部に宿る」という言葉通り、もう何十年も一度も手を抜かない仕事をしてきた、その背中でした。

彼から教わった仕事への基本姿勢は以下。

「一度手を抜いたら、永遠に抜き続ける。なぜなら自分に嘘はつけないから。一度手を抜いたという事実は、自分の中に蓄積され、どんどんこだわる姿勢が消えていく」

これは頭ではもちろん理解できますが、殺人的なスケジュールが当たりまえだった会社で、これを続けられることが本当にすごいと思いました。

私も彼の真似をしてみましたが、強固な信念がないとまず無理だということがわかりました。

手を抜かないことの難しさ

会社員である以上、様々な業務をこなさねばなりません。

私は、忙しすぎてキャパオーバーになるとき「もうこのくらいでいいか」と妥協したくなる時が必ずありました。

たとえば、以下のような時です。

  • 自分が納得いく制作物ではなくとも、クライアントがOKを出した時。
  • 自分が謝れば丸くおさまる時。
  • 納期が迫って売上げを優先したくなる時。

ただ、思えば私が信頼する上司は、こういうギリギリの状況の時こそ、細かいところまで妥協しませんでした。

  • クライアントがOKを出しても、自分が納得いかなければ自ら修正案を提案
  • 丸く収まってもクオリティが落ちる仕事になるなら、謝らずに違う策を考える
  • 売上げを優先することはなく、必要あれば納期を伸ばす交渉に尽力する

彼は数十年この姿勢だからこそ、社内外で信頼され、評価され、この業界の第一線を走り続けられているのだなと、その背中を見て思ったのを覚えています。

私の仕事

私が仕事でつい妥協したくなる時、今でもその上司の言葉を思い出します。

例えばですが、ペットシッターとしての私の場合は、以下のようなことを徹底しています。

  • お世話時間は1分たりとも短縮しない
  • お客様宅にある物はビニール袋1枚でも拝借しない
  • お世話報告は事実のみを書く

ペットシッターという仕事は、年末年始が最も繁忙期となります。そんな時、1分早くお客様宅から退室するだけで、ちょうどよい時間のバスに乗れてスムーズに移動できる、という場合がよくあります。それを積み上げると、全ての仕事の終了が1時間以上早くなったりするのです。

とにかくヘトヘトな時は、これをやってしまいたい気持ちに駆られます。が、絶対にお世話時間は短縮しません。

また、手持ちの消耗品が尽きた時、お客様宅の物をお借りして「次来るときに返せばいいかな」という気持ちにも一瞬なりますが、それは絶対にしません。

ご報告のLINEも、お客様が安心したり喜んだりするようなことを書きたい気持ちもどこかにありますが、実際にあった「事実」しか書かないと決めています。

細かい部分を妥協しない心

これらはとても些細なことだし、誰が気づくわけでもありません。

ただ、こんな時こそ、私はかつての上司の言葉を思い出すのです。

「一度手を抜いたら、永遠に抜き続ける。なぜなら自分に嘘はつけないから。一度手を抜いたという事実は、自分の中に蓄積され、どんどんこだわる姿勢が消えていく」

ペットシッターは留守宅に入り、(動物以外)誰も見ていないところで一人でする仕事です。だからこそ、私はこの「神は細部に宿る」という考え方を大切にしています。

なぜなら、こういった最初のちょっとした仕事への妥協から、全てが崩れていくのではないかなと想像しているからです。実際、シッターの盗難犯罪や銀行員の横領の話を聞くと、最初の入口はこういう些細なことだったりするようです。

自分が手を抜いたということは、自分自身の中に蓄積されます。そして、次はもっと大胆に、その次はもっと手を抜いてしまおう、というようにエスカレートしていくのではないかと思います。

私はこの好きな仕事を一生続けたいので、絶対に自分に嘘をつかず手を抜かずにやろう、と強く思っています。

まとめ

以上、私が仕事で大切にしている「神は細部に宿る」という言葉でした。

ちなみに、反対の意味で「画竜点睛(がりょうてんせい)を欠く」という言葉もありますね。意味は、最後の仕上げが不十分で精彩がないことだそうです。

私はありがたいことに、一生続けていきたい自分の好きな仕事をしているので、こういったことにも気をつけて仕事をしたいなと思っています。

みんなが大切にしている言葉ってある?今度教えてね。

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