こんにちは。好きなことでゆるく働き、都心ミニマルライフを楽しむもふもふです。
最近Netflixのアメリカのドキュメンタリー「ワーキング」を観ました。
急速に変化する現代のアメリカで、働くことの意味を探るドキュメンタリーシリーズです。
これがとても良い番組だったので、「働くって何?」という視点で私の考えを綴ります。
Netflixドキュメンタリー|「ワーキング」
この番組は、一言でいうと「今のアメリカで働くこと」を問う内容です。
この作品の演出がスマートで、特に難しいメッセージも思想もなくサラリと観られるのが良かったです。
さらに、元アメリカ大統領のオバマ氏が出演しているのですが、彼の語りが素晴らしい。
いつも仰々しいオバマ氏しか知らなかったから、ライトな語りにひきこまれちゃう。
私は政治に疎いため、彼の政治的手腕や功績について語るつもりはありませんが、映像にオバマ氏の人柄が滲み出ていますよ。
アメリカンジョークもおしゃれだし、彼と絡む一般の方々も素敵な振る舞いで、彼らのやりとりを見るだけでほっこりします。
資本主義大国アメリカの、庶民の働き方をみた感想
この番組では、アメリカで実際に働く人たちが個別に登場し、以下のようなことを語ります。
- 自分の仕事の内容
- どんなことに誇りを持っているか
- 逆にどんなことに不満なのか
私が面白いなと思ったのは、庶民の働き方において、思考や暮らし方がリアルだったこと。
今までは低所得者層や移民メインのサービス業では、いつも貧困がメインのテーマだったり、悲壮感あふれる描き方をされていた気がします。
が、リアルはきっとそれだけじゃない。
実際に働く人には、夢があったり、仕事のなかにも信念を持つことがあったりします。
つまり、働くことへの切り口がとてもリアルなんですよね。
ホテルのハウスキーピングをする女性
たとえば、20年以上ホテルのハウスキーピングを仕事にする、移民の女性の場合。
普段の業務のなかにも、彼女の言動からふと感謝や信念を感じる瞬間がありました。
「私はチップのために働いていない。給料があるからね。ここの組合はすごく頑張ってくれている。」
「インスリン注射が必要なゲストなら、水を1本余分に置く。糖尿病患者の場合、水が多めに必要だからよ。」
Netflix「ワーキング」第一話より
「資本主義の格差問題」「貧困の実態」みたいな切り口が多いなか、私はこういった、周囲への感謝だったり、ささやかながらも信念を持つ働き方をする人たちに興味を持ちました。
単なるライスワークとして働く人もいれば、天職と思う人もいる。
当たりまえですが、働く景色って人によってそれぞれ違うんですよね。
そして、引用したハウスキーピングの女性のような働き方だと、きっと人生の幸福度が上がるんじゃないかなと思いました。
何者かにならなくても、働くって尊い
私がここ数年ずっと感じていることがあります。
それは、
あたりまえの労働をあたりまえに続ける人が、最も尊い
ということ。
私は早朝に家を出る仕事なので、会社員時代とは全く違う街の風景を見られます。
初めてこの生活サイクルになった時、「こんなふうに早朝から働いている人がいたんだ!」と感動した記憶があります。
考えてみれば当たり前だけど、会社員の時は気づいてなかった。
あたりまえに働く人たちのおかげで守られる日常
早朝から働いている人というのは、たとえば、こういう方々です。
- まだ陽がのぼらない薄暗いなか、工事現場に向かう外国人労働者たち
- 観光エリアを黙々と清掃する、年配の業者たち
- 地下鉄の地上出口のシャッターをガラガラ開けてまわる、駅員たち
彼らのおかげで、再開発エリアが誕生するし、観光客は快適だし、電車が早朝から機能するのです。
何者かにならず、誰にも褒められなくとも、彼らは毎日同じ作業をしてくれているんですよね。
淡々と自分の業務をまっとうすること、誠実に働くこと、それをずっと続けることって、私は偉業だと思っています。
結論:幸せかつ誠実に働き続けたい!
私も彼らと同じ、ささやかながら誰かの日常を支える仕事です。
私もブレずに、幸せで誠実な働き方を一生続けたいなというのが、このドキュメンタリー番組を観て改めて感じたことでした。
まとめ
以上、Netflixのアメリカのドキュメンタリー「ワーキング」を観た感想でした。
私が強く思ったのは「あたりまえの労働をあたりまえに続ける人が、最も尊い」ということでした。
この番組、1話めがよかったです。特に何かメッセージがあるわけではないのですが、アメリカのリアルが静かに染みこむ内容でしたよ。
個人的には、日本バージョンでこの番組を観たいなとも思いました。
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