こんにちは。好きなことでゆるく働き、都心ミニマルライフを楽しむもふもふです。
会社員時代、私は尊敬する上司から「全体最適の視点」というものを教わりました。
現在は個人事業主のため、組織で働くということはないのですが、その時の教えは今でも時々思い出します。
今回は「全体最適」について綴ります。
自分の評価に目が行きがちな人、他人の活躍をうらやましく思ってしまう人は楽になる考え方ですので、ぜひ読んでみてくださいね。
人事決めは戦争
私が制作部に配属され、初めてチームリーダーになった時のことです。
4人のリーダー内で、それぞれチームに入る人員を決めることになったのです。それは年に数回行われる人員のパワーバランス調整が目的でした。
つまり、
- この案件数をさばくならば、量をこなせるAくんが必要
- 今期はコンペ勝負だから、プレゼンに強いBさんが必要
などとリーダー同士が話し合いをして決めるのです。
正直、その布陣の強さでチームの評価や労働時間が決まるので、リーダーは毎回必死でした。
マネージャーの教え
目先のことしか見えていない私たちに「全体最適の視点」を教えてくれたのはマネージャーでした。
いくら自分のチームを最強に整えたところで、組織全体からすると他のチームが脆くなるだけです。
そこが崩れた時に、フォローに入るのはやはり自分たちになります。そうなると負の連鎖が起きますし、全員が気持ちよく働くことも、そして本来の力を発揮することもできなくなります。
チームリーダークラスならば、自分だけの損得よりも、組織全体を俯瞰し「バランスの取れた布陣」にすべきだとマネージャーは教えてくれました。
目先しか見ていないと、足元をすくわれる。個にばかり目をとられると、いつか個に足をひっぱられる。そういう教えでした。
マネージャーの行動
そのマネージャーは言葉通り、自分の損得よりもいつも組織を優先していました。
常に人をよく見て適材適所の人事決めをしていたし、自分が主役になれる時も下の子を表彰させていました。
彼は自分が活躍する以上に、組織に良い風を送り込むことに尽力していたのでした。
彼の考えでは「個が活躍する組織よりも、組織全体で戦った方が利益がでる。そしてそんな組織だと、全員が力を発揮できる」ということだったのだと思います。
振り返ると、彼は正しかったです。そんな彼のつくる組織は、風通しがよく、担当の垣根を超えて協力体制ができ、労働時間も短かかったように記憶しています。
そして何より、自分の損得以上に人を大事にするリーダーのもとで働けるという安心感は、私たちがのびのび力を発揮するのに十分な環境でした。
Twitterでの反応
Twitterでこの話をすると「そういう上司は稀有だ」という意見が多くありました。
上司に恵まれないと辛いよね・・
私の会社はハードワークながらも人事評価がまともだったので足を引っ張る性質のある人やパワハラ上司などは必然的に出世できない仕組みになっていました。
今思うと、それがどんなにありがたい環境だったか、みなさんのコメントを眺めてつくづく思いました。
誰も評価してくれない状態が長く続いたら、「自分が自分が」と焦る気持ちになったり、他人を蹴落とそうとする気持ちになるのも当然かもしれませんね。
自分が自分が、と思うときこそ必要な視点
ただ、私はその上司から「自分が自分が、と思うときこそ、全体最適の視点を忘れてはいけないよ」と教えられました。私もそう思います。
働き方は、その人の人生の品位にも繋がることなのです。
私はたとえ自分が評価されない時期があったとしても、その上司に教えてもらったスタンスを大事にしようと思いました。自分で自分を損なう働き方をすると、その先もその癖が染み付いてしまう気がしたからです。
その時の直感は今になって正しかったなと思います。自分に恥ずかしくない働き方を身につけると、人生の軸のようなものがひとつできた気がします。
まとめ
あなたも、もしかしたら自分が評価されないことや、他人の活躍がうらやましいと思うことがあるかもしれません。でもそんなときこそ、自分のできる範囲で周囲を見て全体の最適化を考えましょう。
そうすればきっとあなた自身も働きやすくなるし、何かあった時も助けてもらいやすくなります。
そして、そんな誠実で軸のある働き方が評価される日がきっとくると思います。応援しています!