こんにちは。好きなことでゆるく働き、都心ミニマルライフを楽しむもふもふです。
LINEマンガで矢沢あい先生の「NANA」があったので、無料公開の14巻(LINEマンガだと123話)まで読みました。
実家に全巻あるから、課金は控えた。けど、そのうちしそう。
私は主人公と同い年(たしか)なので、当時もリアルタイムで友人たちと盛り上がって読んでいました。
今回は、「心を豊かにする、ハイコンテクスト文化。」についてお伝えします。
矢沢あい先生の「NANA」は、改めて神作
↑上記は電子書籍ですが、LINEマンガアプリで14巻まで毎日数話ずつ無料配信されていますよ。(2023年11月現在)
当時は高校生だったのですが、NANAを読んでいない女子はクラスにいなかった気がします。
けっこうなブームだったよ。
どれくらい盛り上がっていたかというと、Cookie(NANAの連載誌)を読んだ友達から「ちょ、ちょっと!!章司が…、章司がぁあ!!(怒)」と深夜に電話がくるくらい。(ネタバレは控えますが、読んだ方なら、きっとどの回かわかりますね。)
あれから20年くらい経っているというのに、改めて読んでも、全く色褪せていませんでした。すごい。
コメント欄で、面白い気づきを発見
さて、今回私がみなさんにお話したいのは、この漫画の感想ではありません。
私が伝えたいのは「ハイコンテクスト文化」について。
というのも、各話に自由に読者が書き込めるコメント欄があるのですが、実はそこで興味深い投稿があったんですよ。
興味深い読者コメント
私が興味深いと思ったのは、「明確な説明がないため、描写の意味がわからなかった」というコメントたち。
うまく伝わらないかもしれませんが、物語にある「間」みたいなものが読み取れない、という感じでした。
最初は「え、こんなにわかりやすいのに?」と思ったのですが、よくよく考えてみたら、たしかに一理あるかも。
もし私がいま初見だったら、こういったさりげない描写を読み取れないかもしれません。
- 強がる感情から、複雑な表情になる(けど、読み取れない)
- ドラッグを隠し持っている描写(けど、読み取れない)
- 発言の裏で、相手のことを気遣っている(けど、読み取れない)
なぜ読み取れないかというと、私自身も最近のローコンテクスト文化に、どっぷり浸かっているから。
ここ数年のローコンテクスト文化とは
ローコンテクストとは、文脈や事前の情報に頼らず、伝えるべきことをすべて言語化するといった明快なコミュニケーション方法のこと。
ここ数年のエンターテインメントには、ローコンテクスト文化が主流じゃないかな?と思います。
漫画やアニメは、ストーリーテラーが丁寧に状況説明してくれたり、キャラ自身がしっかり言葉にして、見る側の理解スピードを早くしていますよね。
鬼滅の刃なんて、脳内の思考も全て語りで説明してくれるもんね。
漫画だけでなく、曲もTikTokなどのショート動画配信の影響で、最初の数秒で耳に残るかが勝負です。
つまり、情報到達のスピードを早めないと、受け取る側に逃げられてしまう時代なんですね。
昔のエンタメはハイコンテクストだった
一方、NANAのように昔からある漫画って、ハイコンテクストのものが多い!
漫画も小説も映画も、こちら側に想像の余地を残し、読み取る力がないと理解が追いつかない内容が多い気がします。
そんなわけで、若い世代の方たちがたまにハイコンテクスト漫画を読むと、「???」という場面が増えて当然なのでは?と想像しています。(全然違うかもしれないけど。)
ハイコンテクスト文化、廃れてほしくないなあ
私はどちらの文化も好きという前提ですが、ハイコンテクストの娯楽がこのまま廃れていったら、寂しいなとも思っています。
想像の余地があるからこそ、心に染み込むコンテンツもあると思うんですよね。
私の好きな村上春樹作品も、超ハイコンテクストだと思う。
わかりやすい情報だけに触れ続けるのは、危険かも
エビデンスは全くないのですが、私は直感で
わかりやすい情報だけに触れ続けるのは、危険
と思うのですが、みなさんはいかがでしょう?
私の場合、わかりやすい情報はスピーディに処理できるぶん、脳がどんどん複雑なことを厭うようになっている気がします。
そのため、私は最近ショート動画を見るのは控え、かわりにアート作品集(夫のコレクション)をのんびり眺める時間を増やしています。
NANAを読んでハイコンテクストの素晴らしさを改めて感じ、たまにはアート展にでも出かけて脳を柔らかくしていきたいな、と思ったのでした。
せっかく都会にいるんだから、たまには出かけようっと。
まとめ
以上、「心を豊かにする、ハイコンテクスト文化。」についてお伝えしました。
NANA、気になる方はぜひ読んでみてください♪
私は、今も昔もヤスが好き。あなたは誰推し?
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