こんにちは。好きなことでゆるく働き、都心ミニマルライフを楽しむもふもふです。
私は現在ペットシッター事業を個人で営んでいます。
都心のセレブ地区がサービスエリアなので、必然的に「超」がつく富裕層もしくは芸能のお仕事をされている方々がお客さま、ということもあります。
彼らの住まいは、一般的な富裕層が住むタワーマンションとは少し違います。
そこは、一言でいうならば、セキュリティの要塞。
今回は、日本の超富裕層用マンションで10年間働いている私が学んだ「個人情報は資産」ということについて綴ります。
「日本で最もお金持ちの層が住む場所ってどんなところ?」「芸能人の住まいとは?」と気になる方は、気軽に読んでみてくださいね。
超富裕層と芸能人の住まい
超がつくほどの富裕層(以下、超富裕層と表記します)の方や芸能関係の方が住むマンションは、私のエリアでは3〜4つと限られています。
え、それだけ?
都心にしては少ない気がしませんか?実は最高級のセキュリティを兼ね備えているマンションって、実際に数が少ないんですよね。
そのため、よくタレントさんが「○○さんとマンションが同じで…」なんて話をされる場面を見ますが、それは彼らが安心して住めるマンションかつ事務所やテレビ局に近いエリアを探すと、必然的に同じマンションになるからなのです。
では、彼らが安心して住めるマンションとは、一体どういうつくりになっているのでしょう?
都心のタワーマンションを数多く訪問してきた私が思うのは、この手の超富裕層用マンションは、いわゆる一般的な「タワマン」とは大きく異なるということ。
超富裕層マンションの特徴① コンシェルジュが優秀
まず、すでにサービスに定評のある日本のコンシェルジュですが、やっぱりすごいマンションではさらに素晴らしい!
使用言語、セキュリティ、言葉遣い、気配り、どれをとっても一流ホテル並みの対応力があります。
さらに、多分セキュリティに気を遣われているということなのでしょうが、みなさん私のような定期業者の顔も1回で覚え、こちらが何も言わずとも、そのお部屋の鍵をご用意くださいます。
訪問先のお名前を出すと危険だからね。
超富裕層マンションだと清掃やシッターなどの出入り業者が多いので、コンシェルジュで鍵の管理も徹底されています。
超富裕層マンションの特徴② 要塞のような迷路感
基本的に、鍵に連動する該当階にしかエレベーターは止まりません。
さらに、これはあえてこういう造りにしてあるのだと思いますが、共用スペースや各居室への表記がほぼありません。
いえ、厳密に言うと表記はあるのですが、とても見えにくい字でひっそり書いてあったりします。
要は、初見だとあえて時間がかかる、あえて迷う設計になっているのです。
そういうデザインといえばそれまでなのですが、私には不審者対策だったり、居住者の匿名性担保だったり、なんらかの意図があることのように感じます。
戦国時代のお城みたいな造りになっているよ。
そのため、私はお客さまとの事前の打ち合わせでは、居室までの道順を一発で脳内に叩き込みます。(これが一番緊張の瞬間。)
超富裕層マンションの特徴③ 居住者の品格
これはマンション自体の特性ではないのですが、これらのマンションの価値には、やはり居住者の品格も含まれていると思います。
私は芸能関係のお客さまが何名かいらっしゃいますが、彼らが最も価値をおいているのは、豪華な暮らしでも派手な暮らしでもなく、間違いなく匿名性のある暮らしです。
そのため、私も有名な方とエレベーターで乗り合ったとしても、気づかないふりをするのがマナーだと思っています。
これは私だけではなく、そういったマンションに関わる仕事をする業者や居住者特有の、暗黙の了解です。
その建物内での自分のふるまいは、めぐり巡って最も信頼に関わることなので、どの業者も同じような対応をしていると思います。
もちろん建物を出ても、「誰々が住んでいる」などとは一切口外しません。
友達に言いたくなっちゃう人は、こういう仕事しちゃだめ。
居住者の品格や匿名性の心地よさみたいなものに価値を感じて、こういうマンションを選ぶ方も多いのではないかな、と私は思っています。
結論:個人情報は最も価値ある資産
以上が、私が見た超富裕マンションの3つの特徴でした。
私が10年間こういった場所で働いてわかったことは、
個人情報は、現代では最高級資産なのだ
ということ。
それぞれ説明した3つの特徴は、そのまま以下の価値となります。
- コンシェルジュ→ 徹底された個人情報管理
- 要塞のような設計→ 不審者を排除する鉄壁のセキュリティ
- 居住者の品格→ 匿名性の心地よさ
より豪華なマンションや、機能的な住まいは他にもたくさんありますし、もっと手頃に住めるマンションも都心には数多くあります。
しかし、有名な方や多額の資産をお持ちの方がこれらのマンションを選ぶのは、きっと建物に入った瞬間にほっと一息つけるから。
匿名性に安心し、自分の資産や身の安全が守られるからなのです。
いわば自分の個人情報を守るために大金を払っているということになるんですよね。
昔に比べると、現代は個人情報の価値が本当に大きなものになった、と実感しています。
まとめ
以上、超富裕用マンションで10年間働いている私が学んだ、個人情報は資産という話でした。
ハリウッドセレブの豪邸がとんでもなく高額なのも、自らを守るためのセキュリティ料が大半だったりしますよね。
私は小さく楽しく暮らしたいだけのお気楽庶民なので、顔を隠さず街を歩けるだけでありがたいとしみじみ感じます。
そして、私も彼らが何より大切にしている個人情報を守りきる、プロのペットシッターでありたいなと改めて思います。それでは!
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