こんにちは。好きなことでゆるく働き、都心ミニマルライフを楽しむもふもふです。
あなたは、今いる職場で
- 自分の手持ちの武器
- 自分の市場価値
について、考えたことはありますか?
私はけっこうドライに考える方でしたが、会社の同僚はそうではない人が多かったように思います。
今回は私が出会った「保守的女子の先輩」との話を綴りたいと思います。
あなたが「自分の今ある武器は?市場価値は?」を考えるきっかけになれば嬉しいです。
手持ちの武器と市場価値
私は今まで「若さ」「女性性」みたいなものは、使えるものであれば、あっさり使って生きてきました。
当時は単純に、それが自分の市場価値だと思ったからです。
具体的には
- キャバクラで働く
- お嬢様女子大生ブランド
- 体のラインが出る服
みたいなことです。
こう書くと「頭が悪い」「自分を安売りしている」みたいな揶揄があるかとは思うのですが、私は今振り返っても効率の良い戦略だったと思います。
なぜなら、若い頃に使える武器は、有効期限が短いから。
若さの市場価値は短い
個人的には「この路線でチヤホヤされるのは25歳までだな」と、冷めた目で自分を俯瞰していました。
なので、25歳までには新たなスキルを身につけよう、と思っていました。
私個人としてはわかりやすい話なのですが、こういった女性の武器を使う系の話をすると、必ずフェミニズム論争に巻き込まれてしまいます。
特にステレオタイプな考え方をする同性からは、就職後にけっこう攻撃されました。
新卒で就職した大手有名企業
契約社員の営業として就職した先は、大手有名企業でした。
私は地方の無名私立女子大卒だったので、同期や先輩の学歴と比べると多分相当浮いていました。
なぜ採用されたのかというと「生き残る確率が高そうに見えたから」という理由だったようですが、現場でどう見られていたかはわかりません。
そこでの最初の洗礼は、保守的女子の先輩による厳しい指導でした。
保守的女子の先輩
先輩は勉強を頑張ってきた真面目な方で、それはそれは女性性というものを目の敵にしていました。
「とにかく男性になめられないように働きたい!対等に扱われたい!」といった強い願望と社内競争への野心があり、身なりに気を遣うより勉強が大事、という考え方でした。
女性であることで優位に働くなんてもってのほか、と思っていたはずです。
男性と対等に扱われない場面では、「納得がいかない」と上司にかみついていました。
そんな先輩の下に、たぬき顔のゆるふわ系女子が配属されたらどうなるでしょうか。
予想はしていましたが、私はその先輩にめちゃくちゃ厳しく指導されました。
真面目な先輩の指導
今思うと、その先輩からすると私のチャラチャラした(ようにみえる)働き方は、何から何まで許せなかったのだと思います。
私は私で、先輩の指導で業務に関する部分は全てありがたく受け止め、同じミスはしないようにがんばりました。
が、容姿や女性らしさみたいなところへの指導は、ある時から全てスルーしました。
例えばスルーしたのは、以下のようなことです。
- 髪の色(黒の一つ結びにしなさい)
- ファッション(リクルートスーツを着なさい)
- 接待の場での受け答え(仕事の話しかしないように)
なぜ先輩の教えをスルーしたのか
なぜスルーしたかというと、私はその点においては先輩とじぶんの武器が違うと思ったからです。
また、先輩がただ気に食わない感情で指導しているのか、業務改善のために指導してくれているのかも、その場面でだんだんわかるようになってきました。
前者の場合は戦っても意味がないので、わかりました、といってスルーするほかありません。
一度言われたことはとりあえずやってみる
もちろん一度言われたことは、新人なりにとりあえずやってみる努力をしました。
ただ、実際に営業の場面では、私が先輩のやり方をなぞっても、そこそこの成績にしかなりませんでした。
クライアントはほぼおじさんだったので、距離を詰めることについては私のほうが得意だったのです。
そして多分私が採用されたのは、ステレオタイプな思考ではなく、そういう戦略を自分の頭で柔軟に考えるタフさがあったからなのかなと思いました。
半年後
結論からいうと、半年後に私は先輩より、大きな目標数字を持つことになりました。
先輩は営業としての結果がうまく出せなかったようで、結果的に私の教育担当からは外れることとなりました。
数年後にその先輩と話すと、「あの頃の自分は不器用で、コンプレックスだらけだった」と当時の気持ちを打ち明けてくれました。
先輩は、自分の武器が何なのか、きっと一生懸命模索していたのだと思います。
自分なりにがんばっているけれど、結果が出ない。
そんな中で、軽々と女性であることや若さを使って、男性社会で成績をあげる私を見て、やりきれない気持ちがあったのだと思います。
人は見たいものしか見えない
ただ、私も恩恵だけを受けていたわけではありませんでした。
女性らしさで男性陣から優しくしていただける反面、度を越したセクハラもありましたし、接待の場では身の危険を感じることもありました。
そして外見はゆるふわ系にしていましたが、中身はガテン系男子に近い性質でした。
そんな話を先輩と腹を割って話すうちに、私はこう思いました。
人はみんな見たいものしか見えないし、それぞれいろいろな思いを抱えながら、手持ちの武器を使って頑張っているんだな。
おそらく、先輩も私に対し、同じことを思ったのではないかと想像しています。
その後の先輩
先輩はたぶん不器用でしたが、とても真面目な人でした。
その後コツコツ勉強していた中国語を使って、今は上海で活躍しているようです。
元同僚から話をきくと、先輩はあの頃より柔軟になり、周囲の価値観をよく取り入れ、チームワークを大切にした働き方をしているそうです。
この話を聞いて、先輩は新たな武器を手に入れたんだなと思いました。
先輩には先輩の武器、私には私の武器がある。
先輩もきっと、今まで理不尽だと思う場面はたくさんあったと思います。
でも先輩は先輩らしく、コツコツ自分のできることに目を向けて、自分の武器を増やしていっていたのでした。
私は彼女のそういった姿勢を、今でも心から尊敬しています。
市場にあわせてアップデートしている先輩の話を聞いて、私もがんばろう、と改めて思いました。
まとめ
私が経験した「自分の武器と市場価値」の話でした。
改めて、人との出会いは学ぶことが多いですね。
若さを失った今、私の武器はなんだろう?私もこうやって常にアップデートしていかないといけません。
みなさんの今までに得た武器、今後伸ばしたいスキルはなんですか?ぜひ一緒に考えましょう!
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