こんにちは。好きなことでゆるく働き、都心ミニマルライフを楽しむもふもふです。
19年ぶりに126円を突破したとのことで、円安が止まりませんね。
※こちら、2022年時点の記事です。2025年10月現在は、なんと151円(米ドル/円)。
こういう時にFXをやっていると、アドレナリンが出るだろうなーと思いつつ。
私は爆益ではなく爆損側になる自信があるので、ノーポジです。

というか、FX口座にはお金を入れていません。入れたら触っちゃうからね…。
さて、日本で暮らしていると円安って危機感を感じにくいですよね。
私は一時期英国で暮らしていたことがあるので、円安の打撃をもろに受けたことがあります。
本日はその恐怖体験を皆さんに共有し、「円安」について身近に感じていただこうと思います。

渡英した理由
私は大学生の時に「いろんな世界を見たい」と思い立ち、キャバクラでのバイトで貯めた円を握りしめてロンドンに行きました。
留学というつもりはなく、本気でロンドンに定住しようとしていました。(なぜ?)

今となっては何を考えていたのか、自分でも謎です。
定住しようと思ったきっかけ
きっかけは、バックパッカー旅で知り合ったポーランド人夫婦がロンドン在住だったことでした。
彼らが異国で職を見つけ定住していると聞いて「私もそうしよう」と思ったのです。
実際には平和な日本人と情勢不安のあるポーランド人とでは、海外移住への深刻度が全く違いました。
が、そんなことすら知らなかった私は、海外で道を切り拓くたくましい彼らに憧れを抱き、結果、当時弱小だった円を握りしめて渡英したのでした。
渡英後の暮らし
ロンドンに着いてからは、その物価の高さにいちいちびっくりしました。
家賃が高額
東京都心に住む今でこそ受け入れられる水準でしたが、ロンドンの家賃は激高でした。
そもそも新しい建築物が少なく、壁がひび割れしたような築100年のフラット(マンション)が、驚くほど高い家賃で貸し出されていたのです。
私の場合は治安もよくわからなかったので、とりあえずゾーン1という中心部のフラットを借りました。
そこはイギリス人の老夫婦が大家さんで「日本人は綺麗に使ってくれるから」ということで貸し出してくれたのですが…。
床が中心に向かって大きく傾いており、注意して歩かないと床が抜けそうな部屋でした。
それでも周囲の友人からは「ゾーン1でこれなら良心的」といわれるような相場でした。
この時点で私は焦るべきでしたが、恋人もできたりして楽しく暮らしており、しばらく生活コストの高さには気づきませんでした。
物価も高い
イギリスは、日本と同じ島国なのに、びっくりするほど食のレベルが低いです。
これは渡英前から有名な話でしたが、本当にその通りで驚きました。

スープは味がしないし、パンはパサパサ・・
そして不思議なことに、どれもこれも日本円に換算すると高いのです。
日本のコンビニで見るような、まともな味のサンドイッチを買おうものなら800円くらいする感覚です。
そのほかにも、コーヒーショップやトイレットペーパーなどのちょっとした日用品を買うと、なぜかお財布の中がすごい勢いで減っていきました。
私は数学どころか算数ができないおばかさんなのですが、それでも体感的に何かがおかしい、とここでようやく気づきました。
すごい勢いでお金が減る理由
それもそのはず、当時は今と同じく円安だったのでした。
無知な私はそんなことも知らず、円と同じ感覚でポンドを使っていました。

どうりで、手持ちのお金がとんでもない勢いで減っていくわけだ。
けっこうな額の円を握りしめて渡英したはずなのに、現地では貧乏って何事?と思いました。
日本円は、世界的にみて弱小通貨なのだ…。
この事実を知った時の恐怖は、忘れられません。
経済不安からロンドンに移住したポーランド人夫妻がとうに気づいていた事実でしたが、この国ではポンドを稼がなければすぐにホームレスに転落でした。
本気の職探し
それからの私は、慌てて
自分の持つビザ内で最大限働ける職
を探しました。
職探しといっても何のアテもなかったので、大通りに並ぶお店に足を運んで「仕事ないですか?」と声をかけていくという原始的な探し方でした。

もはや恥ずかしさはなかったよ。ホームレスになるよりマシ。
そんな不審なアジア人がなぜ採用されたのか謎ですが、運良くスープ屋・紅茶屋のスタッフの職を得ました。

お給料は少なかったのですが、ポンドを稼ぐことさえできれば、十分に生きていくことができます。
安定した仕事が決まった時は、心からほっとしました。
ここでお伝えしたいのは、当時はそのくらい円安が深刻だったということ。
私にはこの時の恐怖が、いまだに私の円安への危機感にしっかりと結びついています。
そして、さらに恐ろしいことに、2022年現在は、当時の円安水準と全く同じなのです。
現在の円安水準
現在の円安は、まさに当時と同じ水準です。
そうでなくとも、日本の給与水準は世界に比べどんどん遅れをとっています。

近年は、韓国にも抜かれました。
円安がどんなに危険なことか、私は当時の恐怖体験からひしひしと感じています。
私たちにできる防衛策は、資産分散です。
つまり、円以外の資産を持つことしかありません。
対策は円以外の資産を持つこと
世界経済に投資をするということは、円以外の資産を持つということ。
特に米国の伸び代は無視できません。
こう書くと日本にいることが悲観的に感じるかも知れませんが、そんなことはありませんよ!
私は、日本人であることはむしろメリットだと思っています。
円以外の資産を持ちつつ、日本に住む
ということは、実は最もコスパのよい暮らしなのではないかなと最近よく思います。
円以外の資産を持ち、日本に住む
日本の食や文化、サービスなどの水準は、世界的にみてもトップクラスです。
ロンドンに暮らしてみて、食文化ひとつとっても日本の水準の高さがよくわかりました。
この上質な暮らしを日々享受しながら、資産は日本以外の国に増やしてもらう。
これが素人でもできる今の日本は、投資環境としては最強といっても良いのでは?

昔と違ってネット証券で簡単に米国株式を買えるし、NISAやiDeCoなどの非課税制度もある。
というわけで、個人的には
非課税制度を使って世界株式(オルカン)を長期積立することが、現代の日本人の最適解では?
と思っています。
まとめ
以上、私がロンドンで学んだ円安エピソードでした。
私の結論はこちら。
現代の日本人の最適解は、非課税制度を使って世界株式(オルカン)を長期積立すること。
いま円安株高という状態になっても、私が浮かれることはありません。浮かれたいけど。
なぜなら、「このままだと帰国するお金もなくなって、ホームレスになるかも」という恐怖を、いまだに覚えているからです。
そして、東京では実際に、
コロナで帰国できず仕事もなくなり、自国の通貨が底をついてしまった
という外国人の方々も存在したんですよ。(興味ある方は、下の関連記事をどうぞ。)
平和な国に住んでいるからこそ、自分の将来の資産を守る方法については常に考えていきたいと思います。

自分の資産は自分で守ろう!
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