本当に豊かなのはだれ?200件お宅訪問してわかった、東京都心のお金持ち3つのパターン。

ペットシッター

こんにちは。好きなことでゆるく働き、都心ミニマルライフを楽しむもふもふです。

私は東京の最も富裕層が集まるというエリアで、ペットシッター事業をしています。

事業を立ち上げた経緯はこちら↓

今までに訪問させていただいたお宅は200件以上。動物も飼い主さんもそれぞれの幸せの形があり、毎回その暮らしに寄り添えるお世話ができたらなと思っています。

ペットシッターの主な顧客は経済的にゆとりのある方々が多いのですが、中でもこのエリアは飛び抜けた資産家さんから、有名キャバ嬢さんまでとにかく幅広い属性のお金持ちさんに出会います。皆さん魅力的な方々で、私個人としても学ぶことがとても多いです。

今回はその中でも私がひそかに分類している「お金持ち」のパターンを3つ紹介したいと思います。

これを読むことで、自分はここを目指したいな、こうはなりたくないな、というような理想のお金持ち像が見えると思います。

なぜお金持ちを分類しているの?

まず最初に断っておくと、この3つの分類は完全に私の独断です。

そして、ただ面白がって分類しているわけではなく、これは会社員として営業をしていた頃に獲得したスキルの一つです。

私が脳内でお金持ちのパターンをわける理由は、2つあります。

お金持ちを分類する理由①

一つは、モンスターカスタマーを見極めるためです。

私は従業員を持たずにひとりで事業を行っているので、もしクレーマー顧客を抱えてしまうとその後も多大な労力とストレスを抱えることになります。

そうならないために、頭の中で危険度をカテゴライズしています。

そしてその危険度とこのカテゴリは、どういうわけか密接に結びついています。(詳しくは後述)

お金持ちを分類する理由②

もう一つは、お客様との信頼関係のためです。

ペットシッターとお客様が実際にお会いするチャンスは、たった1回の事前打合わせの場しかありません。その後は基本的に、お客様の外出中に行う仕事だからです。

お打合わせでは動物さんのお世話方法を中心にヒアリングさせていただくのですが、それと同時に飼い主さんがどういう方かを把握することも同じくらい重要です。

なぜなら、その方がどんな価値観を持つ方なのかを見極められないと、その後の信頼関係を維持する難易度が上がるからです。

そのため脳内である程度属性を分類しておくと、お客様に対し適切な対応がしやすくなります。

一見失礼に思えるこれらの分類ですが、コミュニケーションですれ違いがないよう私の脳内だけで整理しているというところです。

それでは、具体的に「お金持ちの3パターン」を紹介しましょう。

お金持ちパターン①:品の良い外国人エリート

このカテゴリの方々は、日本に駐在する外資系企業や大使館の方がメイン層です。

シッター文化にも慣れている方が多いので「家にあるものはなんでも自由に使ってね」というおおらかさがあり、物腰が柔らかく紳士的な方が多いです。

お金の価値を知っている

時間とお金の重要さを知っているので、長期割引などお得なシステムは最初に自ら確認します。

ケチというわけではなく、お金を大切にし、合理性を求めているのだと思います。

その証拠に、こちらがちょっとしたおもてなしをした時、いつも感謝の気持ちからチップやお土産などを大量に用意くださいます。こういったお心遣いは日本風にいうととても「粋」で、いつも心が温かくなります。

無駄なものは削り、大切なことに快く使う」という素敵な振る舞いを、私は彼らから学びました。

さらに、私がこの方々と接するなかで最も面白いと思う点があります。

判断軸が常にしっかりある

みなさん、相手の人間(私)が信頼に足る相手かどうかを一瞬で判断するようなのです。

人に動いてもらうことの多い立場の方だからでしょうか。人の本質を見抜く力があり、そしてそのスピードが速いことにいつも驚きます。

それ以外にも、不思議なことに彼らが判断に迷う場面を一度も見たことがありません。

判断が早い理由

あるとき、ドイツ人のお客様(たしか外資系企業役員)に他の人と比べて判断が早い理由を、思い切って聞いてみました。

すると「Why? Because life is too short!(なぜかって?人生が短すぎるからだよ!)」とユーモア混じりの言葉が返ってきました。

なぜ判断が早いのか。それは、彼らは自分の時間と価値観を大切にしてきたからなのでしょう。

つまり、時間が有限であると知り、全てを自分軸で選ぶ訓練をしてきたからこそ、何事も瞬時に決められるのです。

それは彼らの国の文化なのかもしれないし、自身が成功するために培った技術なのかもしれません。

私にとって彼らとの出会いは本当にありがたいことで、毎回大きな学びがあります。

お金持ちパターン②:品の悪い小金持ち日本人

私が実は最も警戒するのがこのカテゴリの方々です。

なぜなら最終的にはお断りせざるを得ないような傲慢な方が一部いらっしゃるからです。

年収にすると1300〜2000万円のバリバリ働き遊ぶ企業役員というイメージでしょうか。

男女共にタワマン住まい30代独身が多く、「時間をお金で買う」という意識でペットシッターに依頼します。パターン1とは違い、なぜかほぼ日本人です。

特徴は「品のない行動」

この方々はシッターを下々の業者として見ているので、最初からかなり失礼な態度で接してきます。

私が接するお金持ちの中で、残念ながらこの手の小金持ちさんが最も品のない行動をします。

たとえば自分は忙しいのだから当然なのだといわんばかりに「やっぱ今日キャンセル」と直前で連絡したり、サービス業ならば顧客の無理難題も全て叶えるべきと思い込んでいる方もいます。

たぶん飲食店なんかでも横柄に振る舞うタイプだね。

汚部屋が多い

もう一つの共通する特徴は、部屋が乱れていることです。

掃除代行業者を依頼している方も多いので致命的な汚部屋というわけではない場合が多いですが、その場しのぎの行動を連想させるような荒れ方が多いです。

たとえば、全ての物が出しっぱなし、床に服が散乱、宅配業者の段ボールが積み上がったまま、ブランド物の袋が未開封のまま、玄関に靴が散乱、キッチンは生ゴミだらけ、などです。

このタイプの方で整ったお部屋に出会ったことがないので、いつも不思議に思っています。

逆に、築年数や広さ関係なく綺麗に整頓されているお部屋の方は、なぜかモンスターカスタマーにはなりません。

そのため、事前の打ち合わせで私がまず確認するのが、実は室内の荒れ度だったりします。

動物はアクセサリー

さらに、悲しいことにこの分類の方には動物をアクセサリーのように考えている方も多いです。

トリミングやお洋服には手をかけるけれど、フードは添加物いっぱいの質の悪いもの、トイレは汚れたまま、犬であれば普段からお散歩はしない、という状況もこの方々に多いです。

動物好きとしては、見ていて一番つらいことだよ。

と、ここまで書いてお分かりいただけると思いますが、お金持ちだと勘違いしている小金持ちさんが一番悲しい存在です。

お金持ちパターン③:本当のお金持ち「資産家」

同じ日本人でも、前述の小金持ちさんと別次元の方々がこちらです。

私は、本物のお金持ちというのはこういう方々のことをいうのだ、と初めて知りました。

第一の特徴はおおらか感じが良いこと。

このクラスの方々に前述の小金持ちさんのような、意地悪な方や無理難題を要望する方を見たことがありません。

本物のお金持ちは質素

彼らは見栄を張る必要が全くないので、意外と質素に暮らしています。

たとえば、本物のお金持ちはユニクロ率が高いというのはたぶん本当だと思います。実際はユニクロかどうかはわかりませんが、豪邸を出た瞬間に一般人と見分けがつかなくなります。

彼らは常にシンプルで清潔な格好をしています。

自分達が「持っている側」の意識

彼らだけの特徴を一つ挙げるとするならば、雇い主として私たちに細やかに気遣いをすることだと思います。

それは、もちろん思いやりという意味もありますし、きっと自衛としての側面もあるのだと推測します。

彼らにとって、シッターやお手伝いさん、料理人、などなど外部の人間を雇うことは日常です。

そして彼らは、自分達が持っている側であること、一般社会から羨まれる存在であることをきちんと自覚しています。

そのため、外部から出入りする人間が気持ちよく働けるように整えるのは、自分達の重要な役目なのです。

お金以上の豊かさを知っている

そして、私はこの本当のお金持ちの方々特有の温かい気遣いや、まっすぐな人柄が大好きです。

いつもニコニコしていて、たくさんのことに興味があり、年配の方も体をよく動かし健康でハツラツとしています。

そして、人の善の部分をまっすぐに見る方が非常に多いです。

それはきっと社交の場が多いということもあるでしょうし、誰にもマウンティングする必要のない世界にいるからかもしれません。

何にせよ、私はその方々と接するたびに、本当の豊かさとは資産の大きさではないのだなと気付かされます。そして日々、周囲を明るくする彼らの素敵な振る舞いを見て学んでいます。

まとめ

以上、私が思うお金持ち3パターンでした。イメージがつきましたか?

もちろんこれらは私が実際に出会った方々の傾向の話なので、他にも色々な方がいらっしゃると思います。

そもそも動物好きな人は、心の優しい人がほとんどだよ。

私はもしこの仕事をしていなかったら、「お金持ち」にもいろんな種類があるなんて知りませんでした。

彼らからたくさんのことを学ぶ中で、私は財力はなくとも心だけは1と3のお金持ちさんを目指しています。

お金が集まるから素敵な価値観なのか、はたまたその逆なのかはわかりませんが、私が知る本物のお金持ちは総じて魅力的な方々ばかりです。

私も、彼らのように素敵な振る舞いをして生きたいなと思っています。

素敵な人たちとの出会いのおかげで、人生が豊かになるね。

ちなみに、2であげた「勘違い小金持ち」さんは、同じクラスタの中のほんの一部の方々ですので、どうか誤解なきよう!

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