こんにちは。好きなことでゆるく働き、都心ミニマルライフを楽しむもふもふです。
※こちらは後編です。前編はこちら↓
以下、後編となります。
未来に繋がる行動⑤ 日本人観光客を取り込む試み
それからの私は、レジを打ちながら大通りを眺め、日本人観光客の目線や足取りを観察しました。
そして、試してみようと思ったことを、全て行動に移しました。
例えば、日本語OKのポップを出してみたり、「日本人に喜ばれる、人気のロンドン茶葉ベスト3」コーナーを作ってみたり、日本で珍しい茶葉は積極的に試飲に出したり、そういうことです。
幸い、その紅茶葉専門店は日本の有名百貨店にも卸している、少し高級路線のもの。
信頼のあるブランドなので、認知されさえすれば爆売れしました。
自分にできることは、完璧な日本人スタッフになること
私はというと、英語が話せないかわりに、日本人としては完璧なスタッフになろうと決めました。
全種類の茶葉を毎日試飲し、全て自分の言葉で説明できるようにしたのです。
この取り組みの結果、興味をもって入店した日本人のほぼ100%が、何かしら購入していきました。
そういった細やかな対応をする土産物店が当時は珍しかったようで、大通りを一通りまわった方が戻ってきて追加購入ということもよくありました。
私は、競合との差別化とはこういうことかと知りました。
ここで、私は自分の考えた戦略が当たる喜びと、人に感謝される働き方を学ぶことができました。
未来に繋がる行動⑥ 大学卒業直前に就活
そうして働く喜びを知りながら楽しく暮らしていたロンドンでしたが、途中で私の母親にガンが見つかり、急きょ帰国することになりました。
店長をはじめ店舗の皆さんは、心配しつつも温かく見送ってくれました。
もう少しで就労ビザがもらえると聞いた矢先の帰国だったため、私は母の病気含めしばらく落ち込みました。
幸いにも母は一刻を争う状態からは脱し(なんと現在は寛解しています)半年ほど経った頃、私は改めて今後をどうしたいか考えました。
もちろんロンドンに戻ることも考えましたが、また一からあのサバイバルをする気力はありませんでした。
結局考えてもよくわからなかったので、一応休学の形をとった大学に復学し、大学4年生の終わりに就職活動をすることにしました。
就職活動をしたことのある方ならわかると思いますが、これは時期的にはかなり無謀な行動ですよね。
未来に繋がる行動⑥ 大手企業でキャリアを積む
当時は就職氷河期と呼ばれる時代でしたし、4年の終わりとなると採用している会社もほぼありませんでした。
そんな中で、私は東京の大手企業に契約社員として拾ってもらいました。
採用面接では、私はロンドンで経験したことを中心に話しました。
自分の考えた戦略が当たる喜びと、人に感謝される働き方についてです。
その場の感触は良くなかった記憶がありますが、翌朝に採用の連絡がありました。
私が採用された理由
入社後、面接官だった部長に採用の理由を聞いてみると「面接した15人のなかで、一番生き残る確率が高そうに見えたから」と言われました。
今ならわかります。当時のその会社は日本企業には珍しく、自分の頭で戦略を考える経験がないと生き残れない場所でした。
つまり、プライドなく次々に行動する私が、最も伸びやかに挑戦できる職場だったのです。
実際に、採用された30人中、数年の契約満了時まで残っていたのは、私を含め4人でした。
結論:自分の行動だけが未来を決める
その後、私はありがたいことに正社員となり、管理職としてさらにキャリアを積むことができました。
退職後は、未経験ながらペットシッター事業を立ち上げました。
こちらはおかげさまで、現在までの10年近く続けており、私の大好きな仕事となりました。
私の中ではこの一連の行動は、全て今の好きなことでゆるく働く暮らしに繋がっています。
行動の連鎖が、今に繋がっている
たとえば、私がもし大通りを一軒ずつ「仕事ないですか?」とまわる行動をしていなかったら、ロンドンで働く経験もありませんでした。
たとえば、棚卸しで2時間早く出社してみようと思わなかったら、店長とゆっくり話す機会も生まれませんでした。
そして、もちろんこれらの経験がなければ、無名大学出身の私には日本の最前線といわれた企業でキャリアを積むこともなかったし、自力で事業を立ち上げるスキルも身に付かなかったと思います。
自分の行動だけが、自分の未来を決める。
私はこのことを信じているのではなく、実体験として理解しています。
私がみなさんに行動の大切さをしつこくお伝えするのは、こういった原体験から、より良い人生をつなげていくためには、とにかく行動が必要ということを知っているからです。
もしぐるぐる考え続けている方、やりたいことや叶えたい暮らしのある方がいたら、私は背中を押します。
小さくてもよいので、とにかく一歩行動してみましょう。
まとめ
強く言いたいのは、こういった行動は「若いからできること」ではないということ。
私は40歳を過ぎた今でも、上記のエピソードに似たような無謀な挑戦をよくしています。(今ならサイドFIREを目指すなどもそうですね。)
この世界はとてもシンプル。とにかくほしいものを得るために行動した者勝ちなのです。
皆さんにも行動の力を信じてほしいです。どんなに小さくても良いから、自分に嘘をつかず、とにかく心のままに動いてみてください。
うまくいったら成功体験、失敗してもその先に繋がる良質経験になりますよ。応援しています!
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