こんにちは。好きなことでゆるく働き、都心ミニマルライフを楽しむもふもふです。
最近ブレイキング・バッドというアメリカドラマを観始めました。観たことありますか?
昔から有名なドラマでしたが、やっぱり人気作は面白いですね〜。
一見牧歌的に見える世界なのに、登場人物がそれぞれ闇落ちスレスレのところにいるのが、けっこうリアルだなと思いました。
普段温和なのにすぐカッとなる人、窃盗癖のある人、PTSDに苦しむけど他人に弱さを見せられない人、ドラッグに溺れて廃人になりかける人…。
ドラマを観ていて、私のまわりにいる闇落ちした人たちのことを思い出しました。
今回は、「人生闇落ちは簡単!心を健康に保とう。」についてお伝えします。
闇落ちとは
私がここでいう「闇落ち」とは、以下の意味で使っています。
- 人生の落とし穴に落ちた人
- 精神的におかしくなってしまった人
闇落ちは誰にでもある
わかりやすいのは、怪しい新興宗教や謎のスピリチュアル世界にハマったり、極度のストレスから精神に異常をきたしてしまった人たち。
あなたの周りに、闇落ちした人はいますか?
闇落ちする人が、破滅願望のある人やぶっとんだ価値観の人とは限りません。
私は誰にでも闇落ちする可能性はあると思っています。
というのも、ずっと真面目に生きていた友人Aくんも、ある時突然おかしくなっちゃったから。
突然闇落ちしたAくんの話
Aくんは、某大手出版社で次々ヒット作を連発する、業界では有名な編集者でした。
30代後半、温和で物腰は柔らかく、いつもにこにこして話も聞き上手といった人です。
数年ほど会っていなかったのですが、Aくんから連絡がきて、久々に飲もうという話になりました。
一見いつもと変わらない雰囲気だったけど
新宿ゴールデン街の飲み屋に現れたAくんは、いつもと変わらない雰囲気でした。
しかし、何がというわけではありませんが、何かがいつもと違います。
まず、「最近どうしてた?」と私が聞くと、「んーいやあ…ちょっと、ね…」みたいに、ずーーっと話を濁すのです。
何か話したいけどそっちからぐいぐい聞いてほしいみたいな、めちゃくちゃ面倒な雰囲気でした。
何かがおかしい、と不気味な直感が働いた瞬間。
Aくんをよく見ると、目の下にクマがあり、肌も昔よりカサカサしていて、なんとなく不健康そうでした。
この時点で何かがおかしかった
この時点でいつもと違うな、と思ったのですが、さらに話を聞いてみました。
すると、どうやらA君は奥さんに家を突然出ていかれ、半年が経っていたようです。
そして、ここからじわじわと恐怖の時間に突入しました。
Aくんは、一度奥さんへの呪いの言葉を出すと、そこから人が変わったように目がギラギラし始めたのです。
今思えば、何かしらの精神疾患があった状態だったと思います。
気がつくと、Aくんは息つく暇もなく、奥さんへの怒りを露わに喋り続けていました。
目の前で豹変したAくん
Aくんの目はいつのまにか焦点を失っていて、口からは白い泡が出ていました。
あの温和なAくんが、私にも「昔から思っていたけれど、お前は頭が悪い。空気も読めないし、恥ずかしい人間だ。」と、確固たる悪意をもって暴言をぶつけました。
いえ、もはや悪意というより「憎悪」に近い状態です。
そして、持っていたフォークを何度もテーブルに突き刺し、最終的には「この場にいる皆を道連れにしてやる、道連れにしてやる…」とぶつぶつ呟いていました。
本能的に逃げようと思い、私が席を立とうとすると、手首を掴まれ「座れよ」と睨まれました。
まじで殺されると思った。
私は一体Aくんに何が起こったのかが理解できず、その異常な空気にただ凍りつくのみでした。
その場の結末
あまりのA君の豹変ぶりが恐怖で、私は気がつくと泣いていました。
A君はそんな私の姿が遅れて脳に入ってきたようで、1時間ほどたってから少しずつ平常心を取り戻し、最後はうつむいて「ごめん」と打ちひしがれていました。
私は自分自身に愕然としているAくんの姿を目の前にして、
人は本当に傷つくと、生きるために壊れてしまうんだな
と思いました。
Aくんは離婚されて、とても傷ついていた
自分で自分がコントロールできない。
いま自分がどんな状況にいるか、理解できない。
私には、この状況に最も恐怖しているのは、Aくん自身のように見えました。
私たちは居酒屋から出て、あえていつもはしない握手をしました。
そして、ふたりとも笑顔で「またね」と言いあって別れました。
その後のAくんは、通院し回復中
後から共通の友人に聞いたのですが、Aくんは会社でもこのような暴力的な状態になってしまったことで、退職に追い込まれていたとのことでした。
当時、病んだAくんは途中で心療内科への通院をやめ、薬の服用もやめてしまったようです。(これはのちの本人談)
精神疾患が重症化する典型的パターンだね。
そして、知り合いに片っ端から連絡し(私もその一人だった)、混沌とした怒りの矛先として代用しては、縁を切られているようでした。
彼は有能な編集者でしたが、悲しいことに仕事の関係者はこの件でほぼ全員が離れていった、と業界の噂で聞きました。
いつかまた笑って再会したい
あれから3年が経ちましたが、まだAくんは完全には回復していません。
私は彼から依存性ある連絡が来るたびに、病院へ行くことを推奨し(今は治療しているみたいで安心)毎回「Aくんの幸せを心から願っているよ。」と伝えています。
私は、彼の荷物を一緒に背負えません。
そのため、依存は一切受け止めません。
でも、彼が健康を取り戻して「あの時は大変だったけど、なんとか生きのびたね!」と笑って再会できる日がくることを、心から祈っています。
闇落ちは他人事ではない
私がここで強く言いたいのは、闇落ちは誰にでも起こり得るということです。
つまり、闇落ちはあなたにとっても、決して他人事ではないんですね。
私はAくんの姿を見て、いつ自分がこうなってもおかしくないのだ、と思いました。
では、Aくんのように闇落ちしないためには、どうしたらいいのか?
私が思うに、これらが重要なのではないかと思っています。
- 孤独にならない
- 習慣をまっとうする
- 自分が弱いことを自覚する
もしあなたに「気持ちが不安定」という時があれば、ほんの少しこれらを意識してみてくださいね。
まとめ
以上、「人生闇落ちは簡単!心を健康に保とう。」についてお伝えしました。
ちなみに私の中で、闇落ち最怖事例は「東電OL」の話です。(ひっぱられやすい人は読まない方がいいかも…。)
この秀逸なルポタージュを読んだ時、私は闇落ちする人とそうでない人の境界線が曖昧になりました。
そちらの世界に行かないように、私は全力で健康習慣を続け、孤独にならないようにしたいと思います。
【関連】私が思う、孤独にならない具体策はこちらです。