こんにちは。好きなことでゆるく働き、都心ミニマルライフを楽しむもふもふです。
現在、私はペットシッターというお仕事をしています。
全くの無知の状態から「やりたい!」という気合だけで、事業を立ち上げました。
猪突猛進とはこのことだね。
起業というものは5年以内に6割が廃業するものらしいです。が、気合しかなかった私でも、運良く10年近く事業継続できています。
成功要因は事業経費が小さいこと
私のモットーは「好きなことでゆるく働く」こと。
そのため、事業経費に振り回されないことを重視しました。なかでも、最も重要だったのが「固定費を極力小さくしたこと」。
これがなければ、少なくともコロナ禍は乗り越えられなかったと思います。
具体的には、事務所を持たなかったことが一番大きかったです。今回はこの件についてまとめます。
なぜ事務所を持たなかったのか?
周囲で起業した元同僚たちは、皆さん一等地にオフィスを構えていました。
起業のためには門構えが大切だと思ったり、個人的に自分の城がほしい欲もあったのかもしれません。もちろんそれで成功されている方もいます。
ですが、やはり固定費が大きいと資金繰りに追われます。利益目標の水準が高くなるのは当然のことで、特にコロナ禍のような突然の不景気を乗り越えるには高いハードルとなります。
実際にコロナ禍で廃業された同業者さんは、皆さんオフィスなどの大きな固定費を持っていた印象です。
私はそれ以前に、起業に失敗する元同僚たちを見て、「見栄」や「自分の城への欲」は捨てようと思っていました。
自宅を事務所にしなかった理由
私の住んでいる賃貸マンションは、敷金を+1ヶ月ぶん払えば、法人としての登記もできる契約となっていました。これは今後の選択肢の一つでもあります。
しかし、最初に私が選んだのは「バーチャルオフィス」でした。
バーチャルオフィスとは
バーチャルオフィスとは言葉の通り、仮想の事務所。以下のような特徴があります。
- 事業上の住所として利用できる
- 郵便物を受け取ってくれる
私がバーチャルオフィスを選んだ理由
私が自宅を事務所にせず、バーチャルオフィスを選んだ理由。
それはズバリ「自宅住所を公開するのが怖かったから」です。
というのも、その頃、夫に正体不明のストーカーがついたことがあるのです。気味の悪いメールが届くだけでしたが、相手は私の名前も知っているようでした。つまり、私の事業サイトから自宅住所に辿り着くこともあるので、どうしても掲載したくなかったのです。(ちなみに、広告などで事業所在地を明記するのは必須です。)
お客様にはきちんと説明
お客様には契約書の中に「自宅兼事務所」として自宅住所も明記していたため、バーチャルオフィスを利用して怪しまれることはありませんでした。やはりペットシッターの身分ははっきりしていないと怖いですよね。信頼に関わりそうな点は、事前にしっかり丁寧にご説明するようにしています。
その後の落とし穴
ただし!その後バーチャルオフィスの落とし穴がありました。
数年後、東京都福祉保健局の案内に「バーチャルオフィスNG」という表記を発見してしまったのです。最初に福祉保健局に確認した時は、利用可の回答をもらった記憶があったので驚きました。この表記は途中で追加された気がします。(もしかしたら私の見落としだったのかもしれませんが・・)
いずれにせよ、利用できなくなってしまいました。そのため、私の場合はレンタルオフィスに契約を切り替えました。
レンタルオフィスで再契約
レンタルオフィスというのはデスクや打ち合わせスペースがある実店舗型共有オフィスです。
こちらも実際に事務所を借りるよりは、かなり安価な料金設定となります。
ただ、ペットシッターの打ち合わせはお客様のご自宅に訪問するため、どんな形態であれリアル事務所は全く不要です。管理する東京都側としては実オフィスが安心なのだと思いますが、都心の高額相場だと利益を出すハードルが高くなります。
それなら「やっぱり自宅兼事務所で登記しようかな。もうストーカーもどこかへ去っただろう」(←安易)などと、この点については現在検討中です。
やっぱり無駄な固定費は持ちたくないよー!
コストを抑えられるバーチャルオフィス
そんなわけで、私の場合は事業登録する団体から「利用NG」のお達しが出てしまったので利用できないのですが、もしそういう縛りがなければバーチャルオフィスは本当におすすめです。
弱小個人事業主の私がメリットだと思った点は以下。
- 自宅が事業登記不可だった場合(賃貸ならけっこう当てはまります)
- 自宅住所を広告やサイトで晒さなくてよい
- 一等地のアドレスで事業登記できる
- 月額1000円程度〜
つまり、月額1000円で事業所用のアドレスが手に入るということですね。実際にオフィスを借りるとしたら数万円はかかるので、これは現代のすばらしいサービスだと思います。
バーチャルオフィス|東京エリアのおすすめはこちら
私が利用していたところは残念ながら募集が締め切られていましたが、現時点の東京エリアで調べると、良心的なバーチャルオフィスがいくつかありました。
その中で、私だったらここにしようと思ったところを、1つ記載しておきます。
バーチャルオフィス|NAWABARI
メリット
こちらは、初期費用や年会費0円、月額980円(税込み1,078円)と、業界最安値でした。
住所・電話番号・郵便物受取・電話用件転送が利用できます。
使用できるアドレスは、東京都目黒区。
信頼度を調べたところ、最大手EC作成サイト「BASE」を始めとする各種プラットフォームとの提携実績があるようです。また、マネーフォーワード クラウドのWebメディアにて、会社設立におすすめのバーチャルオフィスとして紹介されていました。
信頼度は重要!トラブル困るもんね。
デメリット
自分ならここだけ不満なのですが、支払いが「PayPal」メインのようです。
クレカ払いなら助かるんだけどなあ。
とはいえ、やっぱりコストを抑えたい弱小個人事業主にはかなり良心的な料金体系なので、ここは妥協点かな。私もまたバーチャルオフィスが必要になった際には、こちらにお世話なる予定です。
1ヶ月単位で利用できるようなので、興味のある方は試してみてください。
まとめ
私はバーチャルオフィスのおかげで固定費を極限まで小さくし自分で事業を始めることができました。
やっぱりどんな事業をやるにしても、最初はリスク回避のために小さく始めたい。そんな時この料金設定が本当に助かりました。
10年前は数が少なくて探すのに苦労したのですが、今はより良心的なプランが出ているのでこれから始める方がうらやましいです。特に女性が自宅住所を使って事業をする際は、どうしてもトラブルが怖いので・・。
こういう選択肢があることを、これから事業を始めようとしている方にぜひ知ってもらいたいです。
固定費を小さくして、好きなことでゆるく働きましょう♪応援しています!