好きなことでゆるく働く大先輩。面白いお金の貯め方をする父の話。

好きなことでゆるく働く

こんにちは。好きなことでゆるく働き、都心ミニマルライフを楽しむもふもふです。

先日、1年ぶりに父が飛行機の乗り継ぎで東京に来たため、空港近くで待ち合わせし一緒にご飯を食べました。

コロナ対策はしっかりしたよ。

このブログでも紹介したことがあるのですが、父は遠洋船で働く船員のため1年のほとんどを海の上で過ごしています。

子どもながらにその父の暮らしを不思議に思っていたのですが、大人になると「自分も父のように働きたいな」と思ったのでご紹介したいと思います。

ちょっと個人的なエピソードにはなってしまいますが、好きなことで働く素晴らしさについて、皆さんにも知ってもらえたらなと思います。

父は船員

我が家は、

  • 母:専業主婦
  • 父:遠洋漁業の船員

という家庭でした。(母はなぜかその後FXトレーダーになりましたが…)

港町に暮らしていると、自分と同じく漁師を父に持つ子が必ずクラスに何人かいます。

私たちには、朝の会で先生が「今日はもふもふちゃんのお父さんの船が港に入ったので、もふもふちゃんはしばらくお休みでーす。」というのが普通のことでした。

船が港に入ると、港近くの旅館で父と数日を過ごす。

これが、我々の地域では自然な光景だったんですよね。

遠洋船が入る港は自宅からは遠いところにあるため、タイムロスがないよう私たち家族側が会いに行くことになります。

子どもたちには学校を休めるワクワク感がありました。

そして、お父さんは1年に数回会う存在

私にとってはそれが当たり前だったのですが、大人になってこの話を友人にすると、皆驚いていました。

そこで初めて、珍しい暮らしなのだと知ったよ。

父は海が大好き

今思うと、父は20代のうちに家を建てたにもかかわらず、その家には数年に1度のペースでしか帰れない暮らしでした。

これってすごいことですよね。

そして、定年を迎えて自宅で過ごすようになってからも、父は毎日近所の港に行き海を眺めていました。

なぜ安定した陸に戻れたのに、わざわざ毎日海を見にいくのかと聞いたら、「海を見ないと落ち着かない。」と言っていました。

その言葉を聞いて、

漁師という仕事はただの労働ではなく、父の人生の一部なのだな

と思ったのを覚えています。

父のお金に対しての姿勢

今の父は年金生活者。

家を建て、子どもたちも自立したので、もうそんなに大きなお金を必要としないようになりました。

そのため、とてもわかりやすいマインドで仕事をしています。

過去にも書きましたが、私はその考え方がとても好きなので、再度紹介したいと思います。

父は、もう70歳を過ぎているのですが、年金をもらいつつ、いまだに現役で船に乗っています。

詳しくはわからないのですが、現代では希少な船舶免許を持っているので、この歳でも貨物業では豊富に需要があるのだそうです。

現在は業務委託のような形なので、会社から声が掛かって本人が受諾したら海に出ていくというシステムのようでした。

欲しいものがある時だけ働く父

ここで面白いのは、父は欲しいものがある時だけその依頼を受けるということです。

たとえば一昨年は「立派な墓がほしい」とのことで、数ヶ月フィリピンの海で働いていました。

今年は「株の種銭がほしい」ということで広島の海にいます。

欲しいものがあるから働く。

お金に対する姿勢として、これほどシンプルなものはありません。

私はこの歳まで現役で働いている父を尊敬するとともに、お金というものに振り回されていない、シンプルな考え方が本当に素晴らしいと思っています。

好きなことで働くということ

父と共にした時間は、決して長くはありません。

ですが、私にはそんな父の仕事への姿勢が、子どもの頃から刷り込まれています。

父にとって、海で働くことは天職でした。

好きなことを仕事にしたのか、働き続けるうちにそれが天職になったのかはわかりませんが、やっぱり

  • 好きなことを仕事にする
  • 好きな仕事を極める

ってすばらしいことだな、と改めて思います。

実は父には海に出られない数年間がありました。東日本大震災の後です。

大好きな海に出られない父は、私には一瞬で老けたように見えました。

しかし、昨日再会した父は海から戻ったばかりで、年金生活者とは思えないくらい生命力がみなぎっていました。

そんな姿を目の当たりにし、私もこのまま自分の好きなことで働こう!と改めて思ったのでした。

まとめ

ちょっと個人的なエピソードになってしまいましたが、

  • お金に振り回されない姿勢
  • 好きなことで働く姿勢

が、個人的に独特で面白いなと思ったので紹介させていただきました。

また、両親の話をすると自分のルーツがわかりますね。そういう意味で、このブログってありがたい場所だなと思います。

みなさんも自分が目指すロールモデルが身近にいないか、ぜひ探してみてください。実は家族にいた、なんてことがあるかもしれませんよ。それでは♪

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