こんにちは。好きなことでゆるく働き、都心ミニマルライフを楽しむもふもふです。
私はペットシッターという動物のお世話をするお仕事をしています。そして、微力ながら保護犬の一時預かりボランティアとしても活動しています。
あるとき一頭の凶暴犬が、70頭の多頭飼育崩壊の現場からレスキューされました。それが、今一緒に暮らす、もふもふさんです。
私はもふもふさんをはじめとするたくさんの大変な状況の動物に出会って、私の想いを過去にSNSで紹介したことがあります。
「動物を飼うということ」についてたくさんの方に知ってもらいたいと思い、改めてこちらにも転載することにしました。
動物を飼うことを検討している方がいたら、その前にどうかご一読ください。
動物を飼うということ
我が家のもふもふさんは元保護犬です。
人が怖くて、音が怖くて、
いつもブルブル震えていました。
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彼女を引き取るときは人生で最も迷いました。
いちばんの問題は噛み犬であるということ。
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他人に危害を加えたら?
私たちが病気をしたら?
経済的に困窮したら?
トリミングは?介護は?
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考えて考えて、
考えて考えて考えて、
愛しいと思う気持ちはいったん遠くに置いて
これから15年のルールを決めました。
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閉鎖的な動物飼い環境にしない。
問題犬を扱える動物病院を見つける。
今すぐトレーナーさんにお世話になる。
専任の出張トリマーさんに協力してもらう。
先住犬の2.5倍×15年のお世話費を確保する。
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私の場合は自分たちで抱え込まず、
プロの方々に助けてもらう選択をしました。
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動物を飼うのは簡単ですが、
一生の責任を持つのは大変です。
もふもふさんはそれがうまくいかず
問題を抱えた保護犬になってしまいました。
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私も例外ではないかもしれません。
いま愛情があっても
途中で思わぬことが起きたり
たとえば身体や精神を病んでしまったりして
日常が破綻する可能性があります。
その可能性をないものとせず、
この子を一生守るためには、を考えたいです。
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正解はないかもしれません。
でもどうか、動物を迎える前に
温かい心意気はいったんどこかに置いて
この先20年に起こりえる自分の最悪な状況を
想像して想像して、対策を考えてください。
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飼いきれる根拠を冷静に集めたぶん、
その子はもっと幸せになるはずです。
動物と幸せに暮らすためには
私はペットシッターとして活動しているのですが、お客様の人生がうまくいっている時とそうでない時がなんとなくわかります。
具体的にはうまく説明できないのですが、動物の表情だったり、部屋の雰囲気だったり、何かが確実に異なるのです。
でも、人生いい時も悪い時もあるのが普通です。そして、ペットシッターに依頼をくださる時点で、お客さまもその子もまだ大丈夫です。
SOSを出せる方は、周囲が助けてくれます。私も依頼を受けた時はできる限りのサポートをできるようにしています。
周囲に助けてもらうために蓄財がある
そして、私自身もそんな時のために蓄財をしています。
事故、病気、失職、精神的不調など、人生の大変な時を乗り切るために蓄財を使い、その間に立て直せばよいのです。
つまり、蓄財が全くない方は動物を飼ってはいけません。
一番かわいそうなのは、誰にも気づかれない動物
私が一番恐れていることは、自分が精神的に病んだり経済的に困窮したりして、誰かの手を借りるという選択肢がなくなることです。
最もかわいそうなのは、いつだって閉鎖的な環境で生きる動物たちです。
動物って、環境で顔がこんなに変わるんですよ。以下はビフォーアフターのもふもふさん。
私は常にオドオド悲壮感ある顔をしていたもふもふさんが、本来こんな笑顔ができる子だったとは思ってもみませんでした。
動物は環境次第で、こんなにも変わる生きものなのです。
まとめ
私含め、飼い主には人生いい時も悪い時もあります。
でも人間の人生が破綻した時に巻き込まれるのは、動物たちです。
自分が万が一最悪な状況になっても彼らを守れるよう、できるかぎりの準備をしてから動物を迎えませんか?
どうか動物のみなさんが一生幸せに暮らせますように。