こんにちは。好きなことでゆるく働き、都心ミニマルライフを楽しむもふもふです。
私は東京都心で、ペットシッターという動物のお仕事をしています。
日々大好きな動物といられることにデレデレしっぱなし。動物のお仕事に関しては全くの未経験者でしたが、かれこれ10年近く事業を続けられるなんて、とてもありがたいことだと思います。
右も左もわからなかった弱小個人事業主が、なぜ10年近くも続けられているのか?それには、幸運にも「お客様に恵まれている」という点がかなり大きいです。
今回は私が素敵だと思うお客さまのお話をします。
このお話では、自分で事業を始める方には、どんなお客さまが増えたらよいかがわかると思います。それ以外の方には、人として素敵な方のエピソードがきっと何らかの参考になると思います。
ほぼ固定のお客さまとのお付き合い
現在はほぼ固定のお客様でご予約が埋まってしまうため、新規のお客様は基本的にお受けしていない状態です。
せっかくのビジネスチャンスを棒にふるのはもったいないじゃないか、という思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、私は「好きなことでゆるく働く」という自分の軸を優先しています。
たとえば、スタッフを雇って事業を拡大すると利益はさらに出ますが、人のマネジメントや固定費管理の負担も増えます。私自身はそのような働き方は望んでいません。
自分が好きなことでゆるく働くためには、私の事業はやはり自分の目が届く範囲で、自分が楽しいと思う仕事だけしていたい。
そして、そのためにはお客さまに恵まれるかどうかが、実はかなり重要になってきます。
個人事業は、お客様に恵まれるかが分かれ道
人となりに難あるお客さまが集まってしまうと、報酬に見合わない労力を使うことになりかねません。
個人で事業を行う場合、こういった人的要因のトラブルを事前にどれだけ回避できるかというのも、重要なスキルになると思います。
●個人事業に必要なスキルの話↓
●過去に遭遇したモンスターカスタマーの話↓
動物好きは優しい方ばかり
たまにモンスターカスタマーのような横暴な方もいらっしゃるのですが、その時は前職で身につけたトラブル処理力を使って、こちらからやんわりご縁を切るようにしています。
何度も言いますが、私は楽しい仕事しかしたくないのです。
ただ、上記のような方は本当に稀で、基本的に動物好きの方は、心優しく素敵な方ばかりです。
最初のお打合わせではいつも緊張しながらお客様と対面するのですが、帰り道には「ああ、素敵なご家族だったな」と毎回しみじみ思います。それぞれの家庭にそれぞれの形の幸せがあって、私はそこにそっと寄り添えるペットシッターでありたいなと思っています。
今回はその中でも、いつも私が素敵だなと思っているお客さまを紹介します。
超スーパー富裕層のシニア夫婦
定期的にわんちゃんのお散歩をしているお宅があります。そこのご夫婦はいわゆる超スーパー富裕層。都心の一等地に居を構える、絵に描いたような資産家です。年齢は60代後半といったところでしょうか。
私はこのご夫婦が大好きです。いつもニコニコしていて、私のようないわば「出入り業者」にもいつも温かく接してくださいます。
ご旅行の後は必ず私にまでお土産を持たせてくれるし、旬の果物やお菓子などもしょっちゅういただきます。私が地元に帰省する時なんて、わざわざ私の両親のために東京土産を持たせてくださいました。
物をいただけることが嬉しいというより、そういった心遣いや人柄が伝わってきて、私はいつも心が温かくなります。
田舎の方ならまだしも、都心でこういった温かい交流があることは、とてもありがたく貴重なことだと思っています。
お金と人を大切にする姿勢
私がこのご夫婦から学んだ最も大きなことは、お金と人を大切にする姿勢です。
たとえば、彼らは毎月の料金の支払いを、振り込みではなく現金で渡します。雇われている外国人家政婦(夫)さんに銀行口座を持っていない方がいるからかもしれません。
私もいつも月末にお支払いいただいているのですが、その時も毎回心が温かくなります。
なぜかというと、手渡される封筒にはいつも美しい一筆箋(小さなお手紙)が入っており、「もふもふちゃん、今月もどうもありがとう。今月は◯◯(わんちゃん)の皮膚の具合に気づいてくれてとても助かりました。いつも本当に感謝しています。」などといったことが軽やかに書かれているからです。
さらに、その一筆箋と同封されている料金は、いつもわざわざ新札でご用意してくだっています。
人へ感謝を伝える方法
たった一度ならばちょっとしたことかもしれませんが、毎月だとけっこうな手間がかかると思います。
それも、きっと全スタッフにそのような対応をしているのです。
私はその手間に、いつも温かい真心を感じます。
なぜなら、それが彼らの心からの感謝を伝える方法だからです。そして、受け取る方の気持ちに立ってわざわざ新札を用意することにも、お金に対して敬意を持って接しているのだとわかります。
私は彼らのこうした一つ一つの振る舞いがとても粋で素敵なことに思え、以降自分も同じような場面でこの振る舞いを真似しています。
自分にできる恩返しは、誠実であること
ただ動物が好きではじめた仕事だったのに、こういった素敵なお客様に出会えて本当に幸運だなと思っています。
このお客様はその後もたくさんのお知り合いを紹介してくださり、その方々も素敵な方ばかりです。このような素敵なご縁の連鎖は、いつでも本当に不思議ですし感謝することばかりです。
その方たちに恩返しするにはどうしたらいいのかな?と考えることもしばしばあるのですが、それはきっと私が今後も誠実に、手を抜かずに自分の仕事をまっとうし続けることなのだと思っています。
まとめ
この話から、私が皆さんにお伝えしたかったことは2つあります。
一つは、素敵なお客さまに恵まれると仕事がより楽しく、もっと頑張ろうという前向きなパワーが生まれるということです。
もう一つは、お客さまであれ友人であれ、素敵な人が近くにいれば、見て学んで自分も素敵な人間に近づけるということです。
私はこの仕事を通じて、上記2つを知ったので、今後も事業を楽しく続けていけると思っています。
皆さんのまわりにお手本にしたい素敵な人はいますか?もしいたら、どんどん真似して自分もアップグレードしていきましょう。