ネットワークビジネスの罠。孤独な後輩Tくんが狙いうちされた話。

ミニマルライフ

こんにちは。好きなことでゆるく働き、都心ミニマルライフを楽しむもふもふです。

皆さんはネットワークビジネスでの商品を知り合いに勧められたことはありませんか?

今回は、私が見てきたネットワークビジネスについて思うことを綴ります。

結論からいうと、私はネットワークビジネスは大反対です。ネットワークビジネスから身を守る方法もまとめていますので、読んでみてくださいね。

被害者Tくんの切ないエピソード

会社員時代、私のチームに地方から出てきたTくんという25歳の男の子がいました。

彼は内気で真面目な子で、控えめでしたがコミュニケーションも上手。会社員としては伸び盛りでバランスの取れた子でした。

ただ、当時の会社は労働時間の長いブラック企業。

Tくんには長時間一緒にいる同僚はたくさんいたものの、東京に出てきて間もないこともあり、まだ仕事場以外では友達がいないようでした。

そのため、Tくんは趣味のキャンプを一緒に楽しめる友達を探していたのでした。

「友達ができた」というTくん

ある時、「もふもふさん聞いてくださいよ。やっと気の合いそうな友達ができたんです。」とTくんが嬉しそうに話してくれました。どうやら週末にホームパーティに呼ばれているのだそうです。

私は、「Tくんだったらきっと誰からも好かれるだろうな」と微笑ましく話を聞いていました。Tくんは嬉しそうに、その友達と知り合った経緯(たしか知り合いの知り合い)を教えてくれました。

ところが、週明けにTくんに「ホームパーティ楽しかった?」と聞くと、Tくんはうなだれていました。

そして「友達だと思っていたのは、僕だけだったみたいです。」と、とても悲しそうな顔で言ったのです。

実はネットワークビジネス集団だった

この話はTくんだけでなく、本当にいろいろなところで聞くので、ご存知な方も多いかもしれませんね。

そうです、Tくんが参加したのは「アムウ◯イ」という有名なネットワークビジネス集団のホームパーティだったのです。

彼らのマニュアルの一つに、友人になったと見せかけてホームパーティに呼び、勧誘するというものがあります。5人くらいの仲間と共に「実はこの鍋はすごく良い商品だからおすすめ!」から始まる商品説明&ビジネスモデル紹介をするというものです。

私自身はこの経験はないのですが、今までにこの被害(?)にあった知り合いを7,8人は見ていますし、知り合いにもこのビジネスをしている人が何人かいます。

そのため、この話を聞いた瞬間に「友達ができた」と嬉しそうに言っていたTくんを思い出し、彼に心から同情しました。

Tくんのナイスな行動

ただ、Tくんはその場で取れる最も適切な行動をして、難を逃れていました。

彼はシームレスに始まった勧誘を20分ほど聞いて「ああ、こういうことか」と悟った瞬間に、「興味ないので、ごめんね。」と席を立ち、そのまま帰ったそうです。

Tくん、ナイス行動!!

これって、できるようでなかなかできないことだと思います。

なぜなら「もしかしたら、ただ普通におすすめ商品を紹介してくれてるだけかも?」ってほんのちょっとは頭をかすめますよね?

こういう時って、やっとできたと友達に失礼な態度をとりたくないとか、他の友達(実際はビジネス仲間だけど)もニコニコしてるから自分だけ感じる違和感なのか、とか、いろんな要因で「このままやりすごそう」って思いがちになると思います。そしてそれが彼らの狙いでもあります。

でもTくんは自分の思考をしっかり持っていたので、迷いなく帰ることができました。

孤独感につけこむビジネスは悪

私個人の意見ですが、人の孤独感や焦燥感につけこむビジネスは、どんなものでも大反対です。

そしてこのネットワークビジネス自体も、人の成功欲につけこむビジネスモデルなんですよね。

その証拠に、私の知り合いでこれらのビジネスにハマっている人は、全員が野心家で夢を語るのが好きな人たちです。さらにいうと、孤独だったり将来に不安を感じていたりします。そして、ここが重要なのですが、その上で情報選別能力の低い人が大半です。

きちんと調べると、自分が搾取される側であることにすぐ気づくはずなのですが、そういったことに気づけない人がカモになってしまいます。(実際のところ、たとえばYouTuberの方がまだ稼げる可能性は高いと思います。)

感情を煽って搾取するビジネス

こういった孤独・焦燥・野心のような感情を煽って搾取するビジネスモデルは、代表的なものがネットワークビジネスというだけであって、それ以外にもたくさんあります。

過去に「コンプレックスビジネス」について記事を書きましたが、これもその一つ。

こういった怪しい商売がこの世からなくなることはないので、自衛することが大切です。

ネットワークビジネスから身を守る方法

これらの怪しい人たちから身を守る方法は、過去の記事にも書きましたが「搾取されない人になる方法」と同じです。

  1. 周囲にイエスマンを置かない
  2. 孤独にならない
  3. 新しい文化やデバイスに触れ続ける
  4. 本当にそうかな?と疑問を持つ
  5. 常に自己責任を心に留める

この中でTくんは2〜4まで当てはまった行動をしていたので、被害にあうことはありませんでした。

特に良かった点は、孤独にならなかったこと。

Tくんにはすでに心地よい距離の同僚がいたので、その友達に固執する必要がありませんでした。

さらにTくんは、私を含めたその同僚たちには、軽やかにこの出来事を話していました。「友達ができた」とか「騙された」とか、いつも包み隠さず話していたことは彼の素晴らしい点です。

彼のこうした美点から、孤独にならない身軽な精神が生まれたのではないかなと思います。

まとめ

ネズミ講、マルチ商法、ネットワークビジネスといろいろ聞きますが、日本ではネズミ講以外は合法なので、何か不利益があっても自己責任となりやすい世界な気がします。

ただ、私はどんなにお金が儲かるとしても、このような搾取側にはまわりたくないと常々思っています。

コンプレックス、孤独、焦燥、成功欲、人が持ついろんな感情を煽ったり、そこにつけこむビジネスって、合法だとしてもやっぱり美しくないです。

上記の身を守る方法を使って、皆さんも一生搾取されない側になりましょう。それでは!

搾取、だめ、ぜったい!

【関連その1】上記の身を守るルールの詳細記事です。

【関連その2】こちらは投資系でよくある罠のお話です。

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