【2023完全解説①】ペットシッター起業・個人開業|独立の成功手順(開業編)

ペットシッター

こんにちは。好きなことでゆるく働き、都心ミニマルライフを楽しむもふもふです。

私は「好きなことでゆるく働く」ことを軸に、ペットシッターとして10年近く活動しています。

ここ数年「個人開業でペットシッターになりたい」というご相談を本当に多くいただくようになりました。

すでに起業したけど集客できず苦戦、という方も多いよ。

私の経験がお役に立てるならば、「ペットシッターとして独立するための方法」をこちらにまとめておこうと思います。

今回は開業するまでの最短手順を紹介し、次回以降は成功する運営方法についてお伝えします。

自己紹介:ペットシッター事業で10年

私は30代で会社員を辞め、現在は大好きなペットシッターの仕事をしています。

おかげさまで自分の事業を立ち上げて10年近くが経ちました。

動物と働ける毎日が本当に幸せで、ありがたいことにお客さまにも恵まれました。

もし今からペットシッターを目指す方がいたら「この上なく楽しい仕事だよ!」と、全力でお伝えしたいです。

凡人社畜30代だった私が起業するまでの経緯は、こちらにまとめています。

ペットシッターになる方法

ペットシッターになるには、動物取扱責任者として届出をすることが必要です。

動物取扱責任者は、1)獣医師、2)愛玩動物看護師、3)半年以上の実務経験と所定の学校の卒業、4)半年以上の実務経験と所定の資格等の取得、のいずれかひとつを有している必要があります。(2023年時点)

多くの方は、4)が該当しそうだね。

以上をふまえ、個人開業でペットシッターになる最も簡単な方法はこちら。

  1. 認定の民間団体でペットシッター資格取得
  2. 半年以上の実務経験
  3. 動物取扱責任者第一種動物取扱業(種目:保管)の届出
  4. 開業届青色申告の届出

手順① 認定の民間団体でペットシッター資格取得

まず、「動物取扱業」の資格申請要件を満たしている民間資格を取得しましょう。

資格取得という目的ならば、高額なスクールに通う必要はなく、通信教育で十分です。

高額な資格ビジネスのカモにならないように!

要件を満たした資格を取得できる、歴史があって良心的な通信教育を2つ貼っておきます。(2023年時点)

  1. ペットシッター士|71,500円|日本ペットシッター協会
  2. 認定ペットシッター|72,000円|ペットシッタースクール

手順② 半年以上の実務経験

ペットシッターになるには、半年以上の実務経験が必要になります。

最も王道なのは、ペットシッター会社に所属し実務経験を積むこと

私の頃は必ずしも実務は必須要件ではありませんでしたが、副業としてペットシッター会社で土日にアルバイトをしました。

たとえあなたが動物業界に従事していたことがあったとしても、ペットシッターの経験を積むことを強くお勧めします。

なぜなら実際に大変さトラブルなどを経験し、この職業ならではの負の側面を知ることできるからです。

全てをひとりで対処できるようになろう

この時点で、ペットシッター会社が顧客と取り交わす契約書や利用規約も、しっかり学んでおきましょう。

独立後に自分でイチから作るのはとても大変だよ。

「独立後は全てをひとりで行うことになるのだ」と意識し、経験を積むことが重要です。

実際に独立後は基本的に誰かに教えてもらうこともできませんし、何かあっても全てを一人で収束まで持っていかねばなりません。

たとえば、私の実際にあったトラブル例はこちら▶︎ミスをした時どう対応する?個人事業主のリアル体験談をご紹介。

実務経験では書類関連や折衝を学ぶ良い機会にもなりますが、何よりペットシッターは命を扱う仕事。独立後のミスは許されません。

そのため、経験豊富な組織からリスク管理を学ぶ期間は、非常に重要です。

手順③ 動物取扱責任者+第一種動物取扱業(種目:保管)の届出

実務をして半年が経てば、自分が事業をしたい自治体の福祉保健局で、動物取扱責任者研修を受講します。(以降1年に1度、要受講。)

要件さえ満たしていれば、たいていの場合は同日に動物取扱責任者・第一種動物取扱業(種目:保管)の届出が可能です。

研修の申込みまでに決めておこう

この時までに、以下を決めておきましょう。届出に必要になります。

  • 屋号(個人名)
  • 利用する電話番号
  • 事務所の住所

その他、受講料2500円、手数料1万5000円(保管・1種別)程度が必要となります。

最新情報は、自分が事業をしたい自治体の福祉保健局サイトを確認しよう。

 参考:東京都の場合▶︎東京都動物愛護センター「動物取扱責任者になるには」

手順④ 開業届・青色申告の届出

次は、納税地の税務署開業届青色申告の届出をしましょう。

開業届に必要な書類

  • 開業届(提出用と控えの両方に記入)
  • 個人番号が分かるもの(マイナンバーカードなど)
  • 本人確認書類(マイナンバーカードがある場合は不要)
  • 印鑑(訂正印としてのみ使用)

マイナンバーカードは、確定申告のためにもあったほうが絶対に楽ですよ。事前に取得しておきましょう。

同時に青色申告も申請しよう

開業届を出すときは、一緒に青色申告事業者として申請もしてしまいましょう。

税務署で「青色申告申請書もください」と伝えると申請書をもらえます。

こうすることで大きく節税の恩恵が受けられるので、その後の事業継続への成功率がぐんと上がります。

私は配偶者の扶養内×青色申告フリーランスのため、毎年納税0円です。

まとめ:ペットシッターになるのは比較的簡単

以上、「ペットシッターとして独立するための方法」開業編でした。

実はペットシッターになること自体は、けっこう簡単です。

ペットシッター資格の試験も、正直拍子抜けするくらい簡単。

半年間の実務経験が必要ですが、開業するならばいずれにせよ経験値は必須ですしね。

つまり、ペットシッターにはなろうと思えば、ほぼ誰にでもなれます。

しかし、多くの方がつまづかれているポイントは、事業として継続させること。

私と同じタイミングで始めた同業者のほとんどは、残念ながら5年以内に廃業しました。

では何の取り柄もない凡人アラサー会社員だった私が、なぜ起業後10年も生き残っているのでしょう?

次回は事業継続を成功させる方法について、現役ペットシッター事業者がまとめたいと思います!

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