天狗になる時期は、必ずくる。その時どうする?

ミニマルライフ

こんにちは。好きなことでゆるく働き、都心ミニマルライフを楽しむもふもふです。

昔、芸人のとんねるずさんがふたり揃って

天狗になる時期は絶対にある」

と言いきっていた場面があって、子どもの私はその言葉をなんとなく覚えていました。

そして、実際にいろいろうまくいった時に天狗になったことが、自分自身にも何度かあります。

今回は、「天狗になる時期は、必ずくる。その時どうする?」についてお伝えします。

この天狗、めっちゃ怖い。

とんねるずのふたりが言っていたこと

「天狗になる」とは、自分は優秀であると自負し「思い上がった態度をとる・高慢になる」様子に対して言われる言葉です。

なにかの雑誌のインタビューだったと思うのですが、とんねるずさんの話はこんな感じでした。

たしか、「若手芸人が調子に乗っていたら、どうする?」みたいな質問をされた時の回答でした。

タカさん:ちょっと成功したら、絶対に天狗になる時期はある。

ノリさん:そう、ある。もうね、絶対避けられないの。

タカさん:それに気づいてから即軌道修正できるかどうかで、芸能界に生き残れるかが決まるんだよ。

私は子どもだったので、これをみて「ふーん、このさき天狗になる時期が、必ずあるのかあ。」と思いました。

そして、20代前半、実際に私も大いに天狗タイムがありましたよ。

天狗タイムの前置き:高校時代に遡る

高校時代、私の好きだった高校男性教諭が、私の同級生に次々に手を出していたことが判明しました。

天地がひっくり返った。

私は人間的にその先生を恩師と思って信頼しており、その先生のようになりたいという思いもあって、高校教諭の免許が取れる大学を受験していました。

それらが発覚したのは、受験の前日でしたよ…とほほ。

どうやら被害者(とあえて言う)は、その友人だけではなく、他にも何人かいました。

私にこっそり相談してきた同級生たちは皆、自分は実は先生と付き合っている、と言っていたのです。

先生に直接事実確認をすると、全てクリティカルヒットでした。

先生は豹変し「誰にも言うなよ。」と、私が初めて見るような怖い顔で脅されました。オワタ。

大人の男性への不信感を、パワーに変える

信頼していた教員が未成年に手を出しまくる犯罪行為を知り、私は見えていた世界が逆転しました。

ここで腐るのは簡単ですが、村上春樹氏の小説「ノルウェイの森」で、永沢さんという登場人物が

自分に同情するな。自分に同情するのは下劣な人間のやることだ。

ノルウェイの森より|村上春樹著|講談社文庫|2004

と言っていたので、私は自分に同情するのはやめ、お金を稼ぐパワーに変えることにしました。

「大人を見る目を養おう」という思いを胸に、キャバクラでアルバイトを始めたのです。

天狗になった大学生時代

夜の世界の話は、これまでもブログに書いているので割愛しますが、私には学びが多い場でした。

大人男性との駆け引きスキルを身につけることで、自分はかつての同級生のようなことにはならないだろう、とほっとしたのも束の間。

売れるようになった私は、今度は天狗になったんですよ。

男性が自分をチヤホヤし、色々な場に連れ出し、刺激的な出会いがありました。

男性がキャバ嬢を店外に連れ出す最終目的は一つですが、私の場合はのらりくらりと駆け引きをしては、常に自分が優位に立つようにしていました。

今思えば、お客さまが本当に良い方々だっただけだし、危ない目に遭わなかったのはただの運だと思います。

しかし調子に乗った私は、自分は男性を意のままに動かせる、という万能感に魅せられていたのでした。

尊敬するママにピシャリ

そんな時、尊敬するクラブのママに、珍しくピシャリと言われた言葉があります。

人を操ろうとするのはやめなさい。

ママいわく、こういうことでした。

男性の心を操るのは、男性全般への復讐心も満たされるし、女性としての万能感も味わえるでしょう。

しかし、それは自分の一部を削る行為で、のちのち失ったものに気づくはず。

そもそも、人を洗脳しようとする人間は、その先で必ず孤独になる。

要は、「あなた、今天狗になっているわよ!」と怒られたということです。

自分、天狗だった!と気づいた衝撃

その時に、冒頭のとんねるずの方々の言葉を思い出し、私はガーンと頭を殴られた感覚になりました。

そうだった、自分は調子に乗りまくっていた…!

お金を出してくださるお客さまを大事にしていなかったし、何のスキルもないのに若さだけで天下を獲った感覚になっていました。

穴があったら入りたい、とはこのこと。

それからの私は即座に軌道修正をし、目の前のお客さまに誠実な対応をして、その対価として報酬をいただこうと決めました。

ママがいなかったら、私はただの勘違い女として、夜の世界の喰いものにされていたことでしょう。

天狗になるのは回避できないから、軌道修正しよう

私がこのエピソードからあなたに伝えたいのは、

うまく行った時、天狗になるのは仕方ない。その後に、しかるべき軌道修正をしよう。

ということです。

私が今の事業の好景気に浮れないのは、このように浮かれまくった失敗をしたことがあるからです。

その時には運良く失うものはありませんでしたが、一人で事業をしている今なら誰にも指摘されることはありません。

天狗になる期間が長ければ長いほど、失うものは大きいと思います(信頼とか)。

そして、天狗になる時って、本当に自分ではなかなか気づかないものですよ。

自分は大丈夫!とは思わず、何かがうまく回り出した時は、ぜひこの言葉を思い出してくださいね。

  • ちょっと成功したら、天狗になる時期は必ずくる。
  • 大事なのは、それに気づいてから軌道修正できるかどうか。

まとめ

以上、「天狗になる時期は、必ずくる。その時どうする?」についてお伝えしました。

結論は「それに気づいてから、すぐに軌道修正できるかどうかが大事。」でした。

私は若い頃に限らず、思い出すとヒヤヒヤ(もしくは赤面)することばかりですが、今でも小さくたくさん失敗することは大切にしています。

小さく軌道修正していくことで、先々の大事故が防げるので、やっぱり失敗は大事。

本文中でご紹介した「ノルウェイの森」。

私は高校生の時に読んだこの一冊のおかげで、人生の岐路でたびたび軌道修正してきた気がします。興味ある方はどうぞ。

そうそう。天狗時代に学んだのですが、人の心を操れる万能感って、けっこう魔物です。

洗脳欲って会社・恋人・親子関係でもありふれているので、人を動かすスキルがある人こそ、その気持ちよさに取り憑かれないよう注意してほしいなと思います。

【関連】人の心を操って大金を得る輩はこの世にたくさんいる、という話。

タイトルとURLをコピーしました