こんにちは。好きなことでゆるく働き、都心ミニマルライフを楽しむもふもふです。
今一緒に暮らしている犬のもふもふさんは、数年前までは攻撃性のある保護犬でした。
今回は、私がそのもふもふさんとプロのトレーナーさんから教わった「自分たちの正攻法を見つける方法」を綴ります。
動物についてのお話ですが、このことは投資や事業をされる方にも何かしらの気づきになると思いますので、ぜひ読んでみてください。
トリミング不可能な保護犬
攻撃性の強いもふもふさんでしたが、その中でも特に困ったことがトリミング。
長毛犬は時々毛を刈らないと、毛玉になって皮膚がひきつれてしまいます。もふもふさんも保護時は全身糞尿まみれの毛玉に覆われていたようで、からだにも常に痛みを感じていたはずです。
そのため最初の数回は、動物病院の全身麻酔処置をして毛刈りを行なっていました。
ただ、全身麻酔は体に負担がかかります。また、そんなに手のかかる保護犬に里親さんがあらわれるはずがありません。
見かねた保護団体がプロの出張トリマーさんにご縁を繋いでくださり、その方と一緒に2週に1度のトリミング練習が始まりました。
その後、私がもふもふさんの里親になる決意をしたので、新たにプロのトレーナーさんにも加わっていただくこととなりました。
時間も費用もかかりましたが、本当にコツコツ取り組んでみてよかったです。もふもふさんは今では問題なくトリミングできるようになりました。
トリミングトレーニングをスタート
人間を極度に怖がるもふもふさんにとって、ハサミは自分を傷つける凶器に見えるようでした。
最初はハサミを近づけるだけで恐怖のあまり噛みついてきたので、1ヶ月は「ハサミを見せて、おやつをあげる」だけを繰り返しました。
トレーナーさんの指導方針
トレーナーさんは、ご自分のトレーニング方法からいろいろな手法を取り出しながら、柔軟に対応くださる方でした。
その上で恐怖心の強いもふもふさんの性格を詳細に観察し、以下の方針ができました。
- 決して強要しない
- 決して怒らない
- たくさん褒める
- 「嫌だよ」「怖いよ」のサインを尊重する
トレーニングを通じて学んだこと
犬のしつけ本で学んだ方法をもふもふさんに使ってみると、なんだかうまくいかないことが多かったです。もふもふさんの根底に恐怖の感情があったからかもしれません。
でもその時の私は「正しい方法でトレーニングをしなければ」と思い込んでいました。ある時、私が「この方法はきっとプロの方から見ると正しくないんですけど・・」と前置きをすると、トレーナーさんが優しくこう言いました。
- 大事なのは、もふもふさんがどの方法ならできるようになるか。
- 昨日より今日できたことがあるのなら、それがもふもふさんの正攻法。
- その方法を知っているのは、もふもふさんのことを一番よく知る家族。
結果から遠のく人の特徴
トレーナーさんいわく、トレーニングをしていても結果から遠のく人は一定数いるそうです。
その特徴は「盲信する」人。
飼い主ならトレーナーや指南本を盲信して、それ以外の方法は間違っていると思い込むことです。また、プロのトレーナーさんでも教科書通りにしか指導できない人もいるのだということでした。
そして柔軟に調整することを知らない彼らは結果から遠のく場合が多い、とも教えてくださいました。
これは私にとって目から鱗の経験でした。
結果がでるならそれが正攻法
人を信用していないもふもふさんにとって最も必要だったのは、人間への信頼貯金をつくることでした。
そのため、私たちはもふもふさんの恐怖心に寄り添うトレーニングをすることに注力しました。
トレーナーさんはまず正攻法を教え、愛犬のことをよく知る飼い主と一緒に少しずつ調整する。
一見遠まわりしているようなトレーニングでしたが、1年半ほどたったある時、もふもふさんが突然毛をカットさせてくれるようになりました。
もふもふさんの中で「この人たちなら嫌なことをしない。怖いことをしない」といった、信頼が十分に貯まった結果でした。
教科書通りとは言えない方法でしたが、私たちがもふもふさんに合わせて柔軟に調整していったことが良い結果に繋がりました。
おまけ:今のもふもふさん
今のもふもふさんは、なんとトリミングが大好き。
人間への信頼貯金を大切にして少しずつ練習した結果、トリマーさん(右)を信頼しきっています。
今ではほぼ問題なくカットできるようになりました。
まとめ
犬のトレーニングの話でしたが、このことは投資や事業など全てに通じる話だと思います。
- 本やプロから正攻法を学ぶ
- やってみて自分達に合う方法へ調整
- 結果を焦らずコツコツ続ける
この方法は私の事業や投資についてもいえることでしたし、周囲のうまくいっている人たちにも共通することでした。
情報を盲信せず、手法の正しさに頑なにならず、「自分に合う方法」を見つけ、焦らず続けること。それがうまくいくコツなのかな、と私はこの経験を通じて学びました。
指南本を読んで頭でっかちになっている人はいませんか?ぜひ「自分にとって最善な方法」を考える癖をつけてみてくださいね。
正攻法を盲信せず、自分だけの方法を見つけようね。