こんにちは。好きなことでゆるく働き、都心ミニマルライフを楽しむもふもふです。
先日、このようなツイートをしました。
営業時代、大ミスをやらかしてクライアント出入り禁止になりました。損失数千万。
— もふもふ@もと散財社畜女/サイドFIRE (@mof_yuru) April 14, 2022
死ぬほど落ち込んだし、恥ずかしくて消えたくなった。
と、ここまで書くとその先に何かしら美談がありそうですが、特に何も解決せず今に至ります!ミスなんてそんなもん!
🐻❄️わかったこと→ミスしても死なない
営業時代、大ミスをやらかしてクライアント出入り禁止になりました。損失数千万。死ぬほど落ち込んだし、恥ずかしくて消えたくなった。
もふもふ@Twitter
と、ここまで書くとその先に何かしら美談がありそうですが、特に何も解決せず今に至ります!ミスなんてそんなもん!
わかったこと→ミスしても死なない
いただいたコメントを読んで、どんな方もミスをしたことがあるし、その時の心の持ちように悩んだり、ミスしたらどうしようと恐怖心を持っているのだなと感じました。
でも大丈夫!人は仕事のミスでは死にません。
今回は「ミスをした時に逃げなかった経験は、必ず力になる」ことをお伝えするため、私の笑えないエピソードをご紹介します。
営業職で奔走した新人時代
私は新卒の契約社員として大手企業に就職し、数年間営業として働いていました。
はっきり言って営業職は自分に向いていなかったし、できることなら早く辞めたいと思っていました。
ただ、辞めなかったのは「全ての基本は営業にある」ということを、あらゆる分野の先輩から聞いていたからです。
そしてそれは、真実でした。
私の場合、この時の営業経験がなければ、今やっている個人事業はまず上手くいかなかったと思います。
対人折衝のバランス感覚だったり、リスク管理だったり、事業を行う上での基礎体力のようなものが備わっている感覚があります。
そして、なかでも営業3年目に起こした大きなミスが、私の中の大きな経験値となりました。
営業3年目の大ミス
ある晴れた休日、折衝難易度が高いこととして有名なお客様から、私の携帯電話にすごい剣幕で連絡がきました。
うちの会社が製作した広告物に、最も載せるべき情報が載っていないというのです。
その情報がないと広告物の意味がないというくらい、致命的なミスでした。
まじで息が止まった。
どうやら素材(画像)差し替えを最後の最後で間違えたという、制作部の人為的ミスのようでした。
詳細を確認しようと会社に電話してみましたが、休日なので当然ながら制作部には誰もいません。私の上司への電話もつながりません。
私は徹夜明けの休日でやっと休める、と思っていた矢先の出来事だったので、目の前が真っ暗になりました。が、思考を遮断し、至急菓子折りを持ってそのクライアントのところに伺いました。
もちろん担当者は激昂していて会ってくれなかったので、その日は菓子折りだけ置いて鬱々とした気持ちで帰宅しました。
ミス要因は両者にあった
週明けにミスについて調査したところ、どうやら制作担当だけが悪いわけではなかったようでした。
制作側が締め切りを何度もお伝えしていたにもかかわらず、そのお客様が何度も締め切り後の素材差し替えを要求してきたそうです。
お客様の会社は大手のお得意様でしたが、その担当者はクレーマーとして社内外で有名な方でした。
制作部からは締め切りが守られない以上、このようなミスが2度と起きないとは言えないことを先方に伝えてほしいと言いました。当然です。
ただ、私が営業としてその伝え方を失敗してしまったのです。
ミスの伝え方を失敗し、損失数千万円
今思うと、私の心の中に「相手はクレーマー。自分はもう営業3年目なんだし、なんとかうまく収めなきゃ」という自分本位の気持ちが根底にあったのだと思います。
本来ならば、お客さまには営業として、心からの誠実さをもって対応すべきでした。
また、直接顔をみてお話しすればこじれなかったところを、「会ってくれないから」という事態に甘んじて、電話でおさめようとした点も事態を悪化させてしまった要因だったと思います。
とにかく、私が丸くおさめようと焦ったことが見抜かれ「何様のつもりだ!」とお客様はさらに激昂してしまったのです。
そして、以降の広告出稿を白紙に戻すという連絡が、私の上司宛に来ました。
損失は、数千万円でした。
ミスした後の精神状態
もちろん私は死ぬほど落ち込みましたし、周囲もどう励ましてよいかわからないような雰囲気でした。
ちょうど出張中で全く連絡がつかなかった上司も自分の責任だと言ってくれましたが、全ては私の営業としてのスタンスが間違っていたことが原因でした。
しばらくご飯も喉を通らなかったし、眠れなくなりました。
その時期の記憶は、あまりありません。
他責にしたところで全て言い訳だった
もちろん、私にも言いたいことはありました。
制作部は致命的なミスを回避するまでが仕事のはずだし、クライアントの普段のクレーマーぶりも目に余ります。
私は徹夜続きの中で若手ながらできるかぎりの対応をしたし、初めての大ミス対応なのに上司不在で助けはありませんでした。
でも、それは全てただの言い訳でした。
営業に高い報酬が払われているのは、会社の顔となって相手と良好な関係を維持するためなのです。
全責任が自分にあることは明らかでした。こういうことって、自分自身は騙せませんよね。
取り返しのつかないミスは存在する
それまでの私は「難しいクライアントはあいつに当てろ」と言われていたくらい、難易度の高いクライアントへの折衝能力を評価されていました。
しかしこの件によって、その組織評価も、それまで積み上げた自信も崩壊しました。
正真正銘、どん底の状態でした。
そして、こういう話の先には何かしら転機があったり、美談があったりするエピソードが多いと思いますが、私の場合はそういうものは全くなく、その担当者との関係はこじれたまま終わりました。
取り返しのつかないミスは存在する。
それが、私がこの件で学んだことでした。
若手会社員がこの経験から学んだこと
私がこの経験で学んだことは、以下です。
- ミスは起きる時には起こる
- 取り返しがつかないミスも存在する
- ミスをしても死なない
- 腐らず誠実に踏ん張るしかない
結局のところ、ミスは最後までリカバリーできませんでした。
誠実に仕事をして、いつかそのクライアントに再び認められる、なんて漫画みたいな甘いことは現実にはありません。
ただ、私にできることは、それでも病まず、腐らず、絶望せず、誠実に仕事をし続けるのみでした。
こればかりは誰も助けられず、自分との戦いでした。
ミスの苦しさは消えないけど、大きな力にするのは自分次第
そうして目の前の仕事に食らいついているうちに、気がつくと、ミスやクレームがあった時にはもっと上手に対応できるようになっていました。
それもそのはず、何百回も「もしまた同じことが起きたらどのように対応するか」をシミュレーションしていたからです。
この出来事は何年経っても苦しい記憶でしたし、「あの経験のおかげで○○を学んだ」と気軽にいえるようなものではありません。
でも、そうして数年後振り返った時、自分に大きな力がついていたことは事実です。
結論:逃げなかった経験は、必ず力になる
私がこのエピソードで一番お伝えしたいのは、
ミスをした時に逃げなかった経験は、必ず力になる
ということです。
ミスはとても苦しいものです。誰も助けられないし、自分が恥ずかしいし、瞬時の解決策なんてものもありません。
それでも、そこから何かを学んで、逃げずに同じ場所で踏ん張った経験は、私の中の財産となっています。
そして、どんなに大変なミスをしても、仕事のミスで死ぬことはありません。
仕事でも(私生活でも!)もしあなたが何か取り返しのつかない失敗をした時は、周囲の人に頼りながら、どうか心を病まないようにしてくださいね。
難しいかもしれないけれど、休日は何も考えずに休んでください。
そして、決して自分を諦めないでください。
事態が何も解決しなくても、必ず何かしらの経験値になっているはずです。
何よりその先の長い人生で、
自分はどんなきつい場面でも、誠実に働ける人間なのだ
という自信が、大きな価値になると思いますよ。
まとめ
以上、私が会社員3年目で大ミスをした時のエピソードでした。
結論は、以下でした。
- 仕事のミスで死ぬことはない。
- ミスをした時に逃げなかった経験は、必ず力になる。
もしあなたが仕事でミスをした時、私の今でも忘れたい大失敗エピソードを思い出して勇気を出してください。
大丈夫、ミスしても死にませんよ!応援しています。
【関連】フリーランス・自営業者が失敗したときの解決手順はこちら。