こんにちは。好きなことでゆるく働き、都心ミニマルライフを楽しむもふもふです。
先日、夫が総額800万円の奨学金を全額返済しました。
これで我が家の負債は、きれいさっぱりゼロ!!
その日は夫婦で乾杯し、夫を心から労いました。
もふ夫、本当によくがんばったなあ。
今回は、我が家の奨学金返済事情をお伝えします。
今奨学金を返済している方がいたら、完済までの道のりが長すぎて「他の人と比べてすでに出遅れてる」と思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。
このエピソードを読んで、奨学金返済と向きあう経緯こそが、人生の大きな糧になるということがわかると思います。
奨学金、夫婦で総額1200万円!
こう書くと、その額の大きさに本当に驚きますね。
それでも当時は学費自体は今ほど高くありませんでした。
なので、今の大学生やその親御さんの苦労は、私たちの比ではないと思います。
内訳は私が400万円、彼が800万円。
ふたりとも、無利子のほかに有利子でも借りていました。
奨学金が高額な理由
私はありがたいことに親の援助もありましたし、就職後は高収入だったこともありすぐに返済することができました。
一方、夫は資格取得のため30代になっても大学院で勉強を続けていました。
そのため、私の倍ほどの奨学金を借りなければなりませんでした。
その後、紆余曲折あって夫も会社員となったのですが、社会に出た時点で、彼はすでにマイナス800万円の負債を背負っていることになります。
40代前半で完済したことは他の人に比べて早いか遅いかはわかりませんし、そもそも誰と比べる必要もないことです。
ただ、そばで見ていると本当に偉業だと思いました。
奨学金を完済するまでの道のり
私たちが結婚したことで、無職夫と散財妻が爆誕したので、当たり前に貯蓄は0でした。
無職夫と結婚した理由はこちら↓
夫にも「何かあったら経済的にやばい」という危機感だけは、うっすらあったようです。
彼が社会人になると同時に、知り合いから紹介してもらった保険屋さんから、ドル建養老保険を契約しました。
夫は毎月コツコツ奨学金を返済しながら、保険も支払う日々が始まりました。
今思うと保険を契約せずに奨学金に回せばよかったのですが、何かあった時に妻に残せるようにと考えたのかもしれません。
もふ妻もここから蓄財の勉強をはじめたよ。
外貨建養老保険を解約
保険は結局、8年後に解約することにしました。
このような外貨建ての養老保険は、はっきり言ってお勧めしません。
保険は掛け捨てにし、浮いた分を自分で投資に回した方が利率がよいからです。
ですが、蓄財に疎い夫の場合には、結果的にこの手段は悪くないものでした。
問答無用で口座から数万円が引かれ、8年後に解約した時には200万円ほどになっていたのす。
もちろん10年以内の解約だと元金より減ってしまいますが、解約時にちょうど円安だったため予想していた以上に多めに受け取ることができました。
これなら、減った分は「何かあった場合に備える」という本来の保険の役割として支払った、と考えることができます。
今(2022.3月現在)は円安だから、ドル建保険を解約するなら追い風だね。
保険を解約した理由
保険を解約した一番の理由は、この先子どもの予定もないので民間保険自体を不必要と感じたことでした。
また、この時点で私の個人資産が1000万円に達していたため、何かあっても私がカバーできるとひそかに思っていました。
奨学金を完済することにした理由
夫がコツコツ支払ってきた分にあわせ、その保険の返戻金200万円で奨学金を繰上げ返済することができました。
奨学金の金利は住宅ローンなどに比べて低い場合が多く、また無利子の場合はあえて繰上げ返済しないという選択肢もあるかと思います。
しかし、夫は無利子で借りた分も全て完済することにしました。
なぜ無利子分まできれいさっぱり返済することにしたのか?
その理由は2つありました。
理由1:連帯保証人が妹さんだった
まず第一に、何かの拍子に書類を見た時に「連帯保証人」に彼の妹さんの名前があったからです。
妹さんや夫との間でその話題がでたことはなかったのですが、私は連帯保証人が妹さんであることをこの時に知り戦慄しました。
万が一我々が破産したら、なんと全く関係のない妹さんに返済義務が移行するのです。
本当に、考えただけで恐ろしい事態でした。
無利子であろうと、とにかく一刻も早く返済するべきだと思いました。
もちろん夫も同意見でした。
理由2:人生の負債が0になる解放感
私たちは家も車も購入していないので、奨学金さえなければ家計負債が完全に0となります。
これは自分達が想像していた以上に、気持ちが身軽になることでした。
これでもう海外含めどこに住んでも良いし、どんな仕事をしても良いのです。
私たちは子どももいないので、自分達が生き延びられさえすれば、どんな暮らしでも自由となりました。
夫自身も誰にも迷惑をかけない身軽な人生となり、蓄財についても意欲的になることができました。
今後の蓄財計画
私の個人資産とは別に、夫の方でも本格的に蓄財に取り組むようになりました。
といっても、今まで保険や奨学金に支払っていた分をそのまま蓄財にまわすだけ。
0から蓄財するより、難易度はぐっと下がります。
現在夫が行っている資産形成は、下記の通りです。
- つみたてNISA/ 月額3.3万円
- 企業DC加入/ 月額2万円
- 社内持株会/月額1万円
夫は私と違ってサイドFIREは目指していないのですが、これで老後資金の心配はなくなります。
たとえ現在まとまった資産がなかったとしても、この設定をしただけで将来の不安の種がひとつなくなります。
彼の人生が、またひとつ豊かなものに変わった瞬間でした。
まとめ
夫は40歳をすぎて、資産形成のスタート地点に立ちました。
これは、他の人と比べると遅い方かもしれません。
でも元々彼の中で、他の人と比べることはしていないと思います。
奨学金のおかげで自分の人生を自由に選択でき、その選択のおかげで今の暮らしがあります。
そして、自分の人生を自分で決め、自分でコツコツ返済し、完済という大きな目標を達成したことは、それだけで大きな偉業です。
自分の人生をコントロールしているという気持ちが、彼の人生を豊かにしていると思います。
もし奨学金を抱えている方がいたら、誰とも比べる必要などありません。
自分自身の人生のためにコツコツがんばる。
その経緯こそが、あなたの人生に大きな力となります。
がんばって完済したら、きっと大きな自信と幸福感を得られると思いますよ。応援しています。