こんにちは。好きなことでゆるく働き、都心ミニマルライフを楽しむもふもふです。
先日、夫が総額800万円の奨学金を完済しました。
そのことについてはこちらの記事に詳しくまとめてあるのですが、
先日そのことをツイートしたら、思いがけず多くのいいねをいただきました。
🐻❄️夫が総額800万円の奨学金を完済した話。
— もふもふ@好きなことでゆるく働く/サイドFIRE (@mof_yuru) April 9, 2022
毎月4.3万円を40歳すぎるまでコツコツ返済+保険解約の返戻金で完済しました。
夫の資産形成は人より遅いけれど、誰とも比べず自力で返済したことを尊敬します。
自分で人生を切り開いた実感って幸福感に繋がるよね。40歳すぎからの貯蓄、がんばれ☺️
皆さんの反応を見る限り「やっぱり800万円ってすごい総額よね…。」と改めて思いました。
今回は皆さんの反応から、私の奨学金に対する考察を記します。
もしお子さんが大学に進む際、奨学金の選択肢がある場合のご家庭は、参考までにご覧ください。
SNSでの反応
Twitterでの反応
ツイッターでの反応は主に以下でした。
- 自分で人生を切り開いたのは偉い。
- コツコツ返済し続けた経験こそ素晴らしい。
- 社会に出た時点で800万円の借金はきつい。
- 自分は子に奨学金を借りさせないよう準備したい。
下2つの意見でふと気づいたのですが、そういえば大昔に、夫が多額の奨学金を借りている話を別のSNSでしたことがありました。
そしてその時は、さらに熱論が交わされていたことを思い出しました。
他のSNSでの反応
そこでの内容は以下です。
- 親は何をやっていたんだ。
- そんな借金をして人生にリターンはあるのか。
- 同世代が家や車を購入している傍ら、学費返済とは可哀想。
- 結婚するまでに奨学金は返済しておくのが相手への礼儀だ。
- 大学に行かず高卒で働いた方がコスパの良い時代なのではないか。
当時、皆さんの意見を読んで、どれもなるほどな、と思いました。
個人の価値観や現代を表していて、興味深いなと思ったのです。
当時の奨学金への認識
大学に進学した方は、無利子の奨学金を借りた方も多いのではないでしょうか。
私は無利子、有利子、どちらの奨学金も借りていましたが、返済は親の援助があり特に苦労した記憶がありません。
そのため、奨学金とは学費の前借りであって、借金ではないという牧歌的な印象を持っていました。
しかし、景気が後退し、我々アラフォー世代が社会人になる頃はその影響をもろに受けました。
就職氷河期時代となったのです。
就職氷河期に突入
私の周りでも学生の頃に超優秀だった子が新卒正社員として採用されず、低給与の契約社員や派遣社員として転々と職が変わっている、ということはよくある光景でした。
つまり、ある時から突然、奨学金を返済するのが大変な時代に突入したのです。
奨学金の返済ができず自己破産した、という人たちのニュースも報じられるようになりました。
そうして、世の中の雰囲気が「待てよ、奨学金って結局借金じゃん」と変わっていったような気がします。
そして、奨学金は借金。
返済義務がある以上、これが事実でした。
私の考え
私はもと散財女ということもあり、夫の奨学金のことはとても呑気に考えていました。
毎日食べるものがなくて生活がギリギリ、といった状態だったら切実だったのかもしれませんが、身近な生活には困らなかったので楽観的でした。
奨学金は結婚前に親が返済すべき?
これに関しては本当に価値観の問題なので、私にはなんとも言えません。
ただ、私は結婚するまで夫の奨学金の存在を知りませんでしたが、それで「騙された」とは思いません。(そもそもプロポーズしたのは私ですしね。)
夫婦それぞれの個人資産という考え方
私の場合は、夫婦であっても資産や負債はそれぞれのものと考えているので、負の感情は一切ありません。
そういった意味でも、やはり夫婦であったとしても自分の資産を持つ経済的自立の考え方って重要なんだなと思います。
我が家では、貯蓄も投資もそれぞれで行っているよ。
さらにいうと、私の場合は経済的に裕福になるために夫と結婚したわけではないので、夫の奨学金の存在はなおさら気にならなかったです。
私たちが結婚した理由はこちら↓
大学までは親が負担すべき?
彼の場合は自分の意志で大学院などに進んだので、そこまでの返済に親が介入するのはさすがに変だと思います。
しかし、もし大学費用のみだったら親が用意すべきなのか?については難しい問題ですね。
それなら高卒で働きなさい、大学へ行くならば奨学金を借りなさい、となるかもしれませんし、大学までの学費は親が用意すべき、となるかもしれません。
これは、本当にそのご家庭の経済状況と価値観に直結する問題だと思います。
ただ、現在は昔より学費用意のハードルが上がっているので、一概に「親が全額用意すべき」とは言えないかなあ、というのが私の感想です。
現代の学費高騰問題
「大学 学費 高騰」などで検索するとすぐに出てくる情報ですが、日本の大学の学費は我々世代より現代の方が高騰しています。
その上、給与水準は下がっているので、今大学生を持つ親御さんには本当に頭が下がります。
子どもを奨学金なしで大学まで行かせる、ということが当たり前の時代ではなくなりました。
資産運用は必須
ただし、もしつみたてNISAで、子どもが産まれた年から年間40万円(月3.3万円)ずつ積み立てたら、運用利回り5%で、子どもが18歳になる頃には1152万円(運用収益439万円)になります。
私大で一人暮らしとなると無利子の奨学金が必要になるかもしれませんが、つみたてNISAを満額やっていたら学費問題は解決しそうですね。
というか、資産運用せず用意するのは相当大変そう!
そんなに借金して人生のリターンはあるのか?
基本的に全ての教育費はコストとして考え、奨学金も投資と同じでリターンを念頭に置かねばなりません。
となると、今の時代は「大学に行く=学歴を得る」という意味合いの方が強いので、人生に借金分のリターンがあるのかについては、たしかに疑問ではあります。
なぜなら現代は学歴が必要でない「稼げる」職業がどんどん増えているからです。
YouTubeとかね。私のペットシッター事業も、学歴は一切不要。
ただそれとは別に、私個人としての考えは、
本人が勉強したいことがあるなら、リターン云々は考えずに奨学金という選択肢を使っても良い
と思っています。
奨学金はやりたいことをやりきる選択肢の一つ
病気や事故、災害や戦争。
本当に、人生はいつ終了するかわかりません。
やりたいことをやるために将来の自分に前借りするという考え方は、私は賛成です。
お金に関しては、極論、日本に生活保護という救済制度があるかぎり生きていけます。
しかし、選択肢があったのにやりたいことに挑戦しなかった後悔は、本人にずっと残ります。
夫も奨学金800万円以上のリターンが人生にあるのかと言われるとよくわかりませんが、彼が
やりたいことをやりきった
という意味では、確実に借りてよかったと思っているはずです。
なにより自分の人生を自分でコントロールしているという感覚が、彼の幸福満足度に繋がっているのではないでしょうか。
まとめ
以上、夫の800万円の奨学金への妻の考えでした。
私個人としては、夫婦であっても個人の資産さえあれば、相手の負債については何も思いません。
そして、奨学金は結婚前に返済すべきとも思いません。
また、私に子どもはいないのですが、もし自分が親だったら「複利効果を利用しながらコツコツ学費を用意し、その先の本人の希望次第で奨学金を借りるか選択」というのが最適解なのではと思っています。
そして、国にはもっと子どもの教育に力を入れてほしいです。
夫はたまたま完済できましたが、それでも「奨学金返済破産」のニュースは我々にも他人事とは思えなかったし、さらに大変な時代であろう今の大学生の格差の話を聞くと心が痛みます。
これだけ増税が進むのであれば、大学無償化の話も進んでほしいなと思います。
以上、奨学金について私が考えたことでした。
奨学金返済中の人、がんばれー!
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