恥をかく勇気。苦手な英語を使ったら、売上5倍になった話。

ペットシッター

こんにちは。好きなことでゆるく働き、都心ミニマルライフを楽しむもふもふです。

私は、都心で10年ほどペットシッター事業を営んでいます。

現在のお客さまのほとんどが、駐在や大使館勤務、そしてFat FIREされた外国人です。

ただ私は、決して英語が得意なわけではありません。

むしろ勉強が嫌いなので、いまだギリギリ日常会話ができる程度です。

先日はPark(公園)という単語が出てこない自分に戦慄したよ。

今回は「勉強嫌い凡人の成功分岐点。事業でのブレイクスルーはこの瞬間だった」をご紹介します。

「英語可のペットシッター」は貴重だった

私がペットシッター事業を始めたい!と思ったとき、何をしてよいかわからなかったので、とりあえず街を歩く人をひたすら眺めてみました。

その結果、以下のターゲット層が見えました。

  • 日本人の富裕層 50%
  • 外国人在住者(大使館勤務・駐在) 50%

当時のペットシッター会社の競合を見る限り、「英語が使える」ことを売りにしている会社は、ほぼなかった記憶があります。

そのため、「英語可」の看板さえあれば、勝ち筋が見えたというのが、私の本音でした。

ただし、ここで問題になったのは、私の英語力。

私は英語が苦手

私は若い頃にロンドンに1年ほど住んだ経験があるのですが、英語を使ったことはこの短い期間しかありません。

現地で通った英語学校では「基本単語を知っているレベル」のような、一番下のクラスでした。

さらにそのクラスでも、一番物覚えが悪い生徒として扱われていました。悲。

とにかく、おばかな私は勉強全般が苦手だったんですよね。

そのため、こんな私が一体どうしたらうまくいくのだ?と考えた結果、

あえて「英語可」とうたって自分を追い込む

という方法にしてみたのです。

事業では「英語可」と先に言ってしまった

私がやりたい事業を継続するためには、もはや英語は避けて通れないスキルだと直感しました。

そこで、日本人のお客さまに「英語圏でペットシッターを探している知り合いがいるんだけど、もふもふさんは英語大丈夫?」と聞かれた時に、「大丈夫ですよ」と言ってみたのです。

まさかのビッグマウス!

なぜこうしたかというと、昔なにかのインタビューで見た、ハリウッド女優のキャメロン・ディアスさんの言葉を思い出したからです。

成功者キャメロンディアスさんの、シビれるお言葉

彼女が口にしていたのは、このような内容でした。

役が欲しいときは、先に何でもできると言うの。たとえば、乗馬できる?と聞かれたら、YESしかない。そして後から猛練習して撮影までにその力をつけるのよ。

これって、なんかかっこよくないですか?

欲しいものがあれば、先にYESと言っちゃうなんて!

というわけで、おばかな私は深く考えることもなく、彼女の方法を真似してみたのでした。

そしてこれが、私の事業での最大のブレイクスルーとなりました。

だめでもともと!英語で仕事を受けてみた

驚くことに、実際の打合せの場面では、会話は英単語を並べるだけで全く問題なく通じました

翻訳アプリもありますし、何より真摯に対応しようとする姿は、必ずお客さまに伝わります。

私の言葉はとても稚拙なもので、きっと時々失礼な表現もしていたと思います。

しかし、留守中の動物たちに危険がないよう真摯に聞こう・伝えようとしていると、お客さま全員が温かく、私の姿勢を尊重してくださいました。

そして、私の中学レベルの英語でも、お客さまからは、

「言葉の通じるペットシッターに出会えて助かった」

と、何度も感謝の言葉をいただいたのでした。

完璧な英語力は必要はなかった

しばらくして、私にも彼らが感じる価値について、よく理解できるようになりました。

今でこそ英語可は珍しくありませんが、当時のペットシッター同業者さんは、相手が外国人というだけで断る場面が多かったようでした。

そのため、「美しい日本を旅したくて移住したのに、ペットシッターが見つからず旅ができない。」と嘆く外国人富裕層も多く存在しました。

当時のペットシッターという職業では、それだけ「英語が通じること」が貴重だったんですよね。

完璧じゃなくていい。この市場で必要だったのは、このペットシッターという職業に

+英語が少しでもできる

という組み合わせだったのです。

こういったスキル組み合わせの話は、こちらにまとめています。

依頼はそれまでの5倍に

派手に宣伝したことは一度もないのですが(宣伝できるほどの英語力はいまだありません)、私の存在はその界隈のご紹介によって広まりました。

半年も経たずして依頼量が5倍になり、定期依頼はキャンセル待ちにもなりました。

10年経った現在、顧客の7割以上が、外国人の富裕層となっています。

この層をいち早く獲得できたおかげで、集客に頭を悩ませたことは一度もありません。

富裕層顧客だとトラブルも皆無なので、気持ちよく働けます。

さらには、十分すぎる報酬を受け取れているおかげで、念願のサイドFIREもできました。

つまり、私が今好きなことでゆるく働けているのは、あの時に深く考えすぎずに行動してみた結果なんですよね。

恥をかくことを恐れないで

あなたも何か新しいことを始めるときは、恥をかくことを恐れずに軽やかに挑戦してみてほしいです。

もしあのとき私が、

「自分の英語のレベルだと恥ずかしいから、もっと勉強してから英語可にしよう

と思っていたら、ビジネスチャンスを大きく逃していました。

また、たとえトライして失敗だったとしても、実はリスクってほぼないんですよ。

自分が恥ずかしい思いをしたり、そのお客さまが去るだけです。

だとしたら、こうして小さくトライしてみた方が断然お得じゃないかな?と、凡人の私は思っています。

瞬発力高く行動しよう

このエピソードで、私があなたに強く伝えたいことは、こちらです。

完璧なスキルがなくとも、瞬発力高く行動してみよう。

あなたが何かに挑戦する際には、頭の片隅に入れておいていただきたい!

何度もお伝えしていますが、私の英語力は中学生レベルでした。

このレベルならば、日本人の8割くらいが当てはまるのではないでしょうか。

私が他の業者さんと異なった点は、おそらく恥をかく勇気だけだったと思いますよ。

新しいことに挑戦する全ての人を、応援しています。

まとめ

以上、「勉強嫌い凡人の成功分岐点。事業でのブレイクスルーはこの瞬間だった。」をご紹介しました。

私の事業でのブレイクスルーは、この瞬間でした。

恥をかく勇気を持って、瞬発力高く行動してみたこと。

英語を使って仕事をするというと、いまだに日本では「すごいね」と言われがちです。

それは、日本人が語学力に完璧さを求める性質があるからかもしれません。

でも実際にやってみると、全くそんなことはありませんでした。

恥をかく勇気をもって行動するかどうか。

本当にそれだけの違いだったんですよね。

この考え方は、ビジネスの全てにおいて言えることだと思います。

私は好きなことでゆるく働くために、このような軽やかなフットワークと、自分の直感、そして何より恥をかく勇気を今でもとても大切に思っています。

みなさんも何かやりたいことがあれば、あまり考えすぎずに、ぜひ一度小さく挑戦してみてください。

私はこのエピソードに限らず、たくさん恥をかいてきましたが、その全てが今の叶えたかった暮らしを作っていますよ。応援しています!

いまだ、恥をかくことは日常茶飯事です。

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