しかるべき時にしかるべき経験をしないと危険。38歳独身女性が芸能人にどハマりした話。

ミニマルライフ

こんにちは。好きなことでゆるく働き、都心ミニマルライフを楽しむもふもふです。

今回は私の自論、

しかるべき時にしかるべき経験をしないと、人生の思わぬ落とし穴にハマりやすい

という話をします。

この話を読んだら、自分が経験した思春期がいかに大切だったか、を振り返るきっかけになると思います。

もしくは、若い方でしたら、あなたが今すぐやるべきことがわかると思います。

友人のゆりちゃん(38歳独身バリキャリ)の紹介

私の友人のゆりちゃん(仮名)が、芸能人の有名ミュージシャン男性Aさんに突然ドはまりしました。

私はAさんの音楽は好きだけど、かといってゆりちゃんほど熱中しているわけではありません。

ある日ゆりちゃんに「もふもふちゃんもAさん好きだよね?!よかった!チケット当たったからライブいこう!」と熱心に誘われ、東京の会場だと思ってOKしたら、まさかの名古屋遠征でした。

ゆりちゃんは何かにハマったのが初めてなので、周囲の人との温度感の違いに気づかないようです。

熱量の違いにびっくりしたよね。

プライド激高ゆりちゃんについて

ゆりちゃんは私から見ると、とても興味深い人なのでここで紹介させてください。

ゆりちゃんは、元同僚の38歳独身女性です。

社内で何度も表彰を受けるような優秀な人でした。

今もバリバリ働いていて、年収も一般の会社員より遥かに高いです。

私の周囲でこのタイプに多いのが、無自覚にプライドが高いという人種。

生活スキルを仕事に振り切っているため、チヤホヤされた若い頃に比べて、自分の市場価値が変化していることに気づかないのです。

ゆりちゃんは、まさにその1人でした。

特に男性と対等に仕事をしている女性は、男性を格下扱いしてしまう呪いにかかることがあります。

そして、30代に入って周囲が次々に結婚していき、「あれ?」と気づくのです。

ゆりちゃんの場合も「運命の出会いないかなあ」と言い続けて、早10年たっていました。

ゆりちゃんの結婚願望

ゆりちゃんは、結婚願望が人一倍強い女性です。

同年代の方だったらなんとなくわかると思いますが、38歳って本当に結婚したいなら自分で動かないと、出会いがなかなかないんですよね…。

私も男性を紹介しようとしたこともあるのですが、ゆりちゃんからは、

そういう出会い方はしたくない。もっと自然に運命の出会いをしたい

と断られた記憶があります。

でもゆりちゃんはプライドの高さゆえ、自分からは決して動きたくないので、運命の出会いからはどんどん遠ざかっていったのです。

ゆりちゃんが婚活

そんなゆりちゃんでしたが、周囲の強い勧めで婚活をしたことが一度だけあります。

ただ、初めて会うことになった男性がデートで連れて行ってくれたお店が、小籠包の美味しい店だったことに、ゆりちゃんはブチギレました。

小籠包、美味しいけどなあ。

また、ゆりちゃんはその方に自分の誕生日が近いことを事前に伝えていたのですが、

  • ビールで乾杯だったこと
  • プレゼントがなかったこと

に心底がっかりしたようでした。

ゆりちゃんがキレた理由

ゆりちゃんいわく誕生日を見据えたデートの最低ラインは、

1人2万円予算のこじゃれたバルで、ビールでなく泡(注:スパークリングワイン)で乾杯、ちょっとしたアクセサリーのプレゼント、が普通でしょう!

とのことでした。

もう一度説明すると、その男性とは初めてのデートで、ゆりちゃんは若い女子ではなく、38歳です。

なにやら大きなズレがある気がする・・

婚活失敗の要因は、自己認識力の欠如

その男性は話も楽しい方だったようです。

さらに、初対面にもかかわらず誕生日も覚えていて「おめでとう」と最初に祝ってくれ、食事もごちそうしてくれたそうです。

話を聞く限り、私は優しく素敵な方だと思ったのですが、ゆりちゃんはその場は楽しかったにもかかわらず「私の価値には見合わない」と思っているようでした。

たしかに、ゆりちゃんは同年代に比べると美人でスラリとしています。

が、同年代に比べるとです。

年齢の話はとてもナーバスなのですが、ただ、私にはゆりちゃんは単純に自分の市場価値のみつもりを見誤っていると思えて仕方ありませんでした。

でもきっとゆりちゃんも心の奥底ではそのことに気づいており、ただプライドの高さゆえにそれを受け入れられなかったのだと思います。

それがわかる出来事が、芸能人どハマり事件でした。

38歳、突然芸能人に恋したゆりちゃん

そんなゆりちゃんなのですが、ある日突然、強烈な恋心を有名ミュージシャンのAさんに抱いてしまいました。

どうやら現実の恋愛がうまくいかず、Aさんがその代替の存在となったようでした。

話題は常にAさんについての弾丸トーク、なにせお金があるからグッズは出るたび全て購入。

生活のすべての焦点がそこになり、最近ではライブのチケットとれなかったらどうしよう?!と、Aさんが好きすぎて情緒不安定になったり、さらには私含む周囲と温度差があることにも気づいていません。

38歳の職場の女性が、突然目をギラギラさせて芸能人の話しかしなくなったら、と想像してください。

ゆりちゃんは職場で完全にやばい人認定されてしまい、じわじわと周囲に距離を置かれているようでした。

ゆりちゃんが楽しければ、誰が何と言おうとそれでいい。私は心からそう思います。

でも、ゆりちゃんは全然幸せそうじゃありませんでした。

ただひたすら何かに飢えていて、心の穴を埋めているように見えました。

ゆりちゃんから学んだこと

この出来事を通じ、私はゆりちゃんから学んだことが2つあります。

学び① しかるべき時にしかるべき経験は必要

何かに強烈に熱中するのって、たいてい思春期に一度経験したりして、失敗や冷静さを学ぶことだと思うんです。

芸能人を追いかけるのも、恋愛で失敗するのも、最初はこの頃かもしれません。

しかし、ゆりちゃんのご家庭は親が厳しく勉強中心だったこともあり、そういう時代をすっとばして生きてきたようでした。

免疫がないと、欲望制御できない

そういう思春期特有の「何かに熱中する」ことに免疫がないため、ゆりちゃんはアラフォーになってから欲望が大爆発してしまったようです。

そのうえ思春期ならばお小遣いの範囲で我慢しなくてはいけないのですが、大人だから経済的にも自由。

欲望を抑制できるストッパーがないため、自分を止められなくなってしまっていました。

何度も言いますが、私は本人が幸せであれば周囲からどう見られようと、それでいいと思います。

ただ、ゆりちゃんはどう見ても幸せそうではありませんでした。

学び② 心の闇がある人は依存しやすい

推しがいると元気になる!というファン心理とは違って、ゆりちゃんの場合は、

現実で満たされない恋心の代替で、芸能人に依存してしまう

ことが問題でした。

それは、宗教や買物依存、アルコール依存にも共通する、れっきとした心の闇です。

その証拠に、ゆりちゃんはAさんのことを考えすぎるあまり、激痩せしました。

彼が現実にいることはわかっているのに、自分は選ばれず他の人と結婚する確率が高いことで病んでしまったのです。

そして、彼と熱愛が噂されている女優の存在を知って「裏切られた」と言い出し、ついにはその女優さんへのアンチコメントをSNSに書き込んだりしているようでした。

さすがに慌てて止めたよ(汗)

もし現実が満たされていれば、うまくバランスをとりつつ、幸せな気持ちからAさんを応援できると思います。

しかし、満たされないものの代替として変にハマってしまったら、不安定の沼に落ちてしまいます。

結論:しかるべき時にしかるべき経験をしないと、あとで代償を払う

それで冒頭の話に戻りますが、私はしみじみ思ったのでした。

ああ、やっぱりしかるべき時にしかるべき経験をしないと、あとからその代償を支払わなければならないのだな、と。

私はとても平凡な子ども時代をすごしたので、自由にたくさんの経験をさせてもらえました。

その経験は取り留めのない、よくある子ども時代のものです。

たとえば、ティーン時代にみんなで映画に行ったり、先輩とつきあったり、ミュージシャンに夢中になったり、交換日記をしたり、そういうことです。

でも、そういったよくある思春期の経験が、大人になった自分をどんなに守ってくれているか、今になってよく理解できました。

やはり人には、そのときにした方が良い経験があるのです。

まとめ

私がお伝えしたいことは、

しかるべき時にしかるべき経験をしよう

ということです。

これは恋愛に限ったことではなく、性自認や性的嗜好にも関係ない話です。

何か好きなことに全力で打ち込む時期があると、大人になってから変に依存する確率が減る気がするのです。

大人になってからおかしなハマり方をして依存すると、ゆりちゃんのように自己認識力が周囲とズレて孤立する可能性があるし、精神的にバランスが保てないかもしれません。

みなさんが、もしやりたいと思ったままのことを放置していたり、我慢していることがあれば今すぐやりましょう。

もしお子さんがいるのであれば、彼らの青春を応援してあげてほしいです。

そしてもし人生に飢えた感覚があるのならば、何かの代替を愛するのではなく、まずはプライドを捨てて自分自身と向き合いましょう。

きっとそれが、自分の人生を幸せにする一番の近道です。

自分が幸せなら、推しもきっと幸せだよ♪

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